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週間ランキング49位、月間ランキング74位『となりの席の真白さん』  作者: S.S
中学生 いたずらやからかい

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第11話:日焼け

7月に入り、日差しが本格的に強くなってきた。

体育の授業がプールに切り替わったこともあり、男子クラスメイトたちは「誰が一番黒くなったか」で競い合っていた。

「宮本くん、ちょっと見せて」

休み時間、蓮が席に戻ると、真白さんが机の上のノートから顔を上げた。

「ん? 何を?」

「腕。宮本くん、結構日焼けしたね」

真白さんは自分の腕を蓮の腕のとなりに並べた。

真白さんの肌は、夏の太陽の下でも透き通るように白い。それに比べて、蓮の腕は健康的な小麦色に変わっていた。

「あ、本当だ。体育のプールで結構焼けちゃったからな。真白さんは全然焼けないね」

「私はちゃんと日焼け止め塗ってるからね。ほら、比べてみると全然違う」

真白さんは並べた腕を、さらに蓮の腕へと近づけた。

触れ合うか触れ合わないかの距離で、彼女の白い肌が蓮の視界に飛び込んでくる。

「宮本くんの腕、男の子って感じがするね。ちょっと強そう」

「そ、そうか? まあ、これでも一応男子だしな……」

褒められて、蓮は少し鼻が高くなる。

「じゃあさ、日焼けの境目、見せて?」

「えっ!? 境目って……」

「袖のところ。どれくらい焼けたのか気になる」

真白さんは蓮の体操服の袖口に手をかけ、少しだけ上に捲り上げようとした。

真白さんの指先が蓮の二の腕に直接触れる。その冷たさに、蓮の背筋にゾクッと電気が走った。

「わ、わっ、ちょっと待てって! 恥ずかしいから!」

「何が恥ずかしいの? 腕だけでしょ?」

「腕だけだけど……なんか緊張するだろ!」

「へえ、私に触られると緊張するんだ?」

真白さんは手を止め、捲り上げた袖を持ったまま、いたずらっぽく下から蓮の顔を覗き込んだ。

「違う! 誰に触られても、急だったらびっくりするって意味だよ!」

「ふーん……じゃあ、急じゃなければいいんだ」

真白さんはそう言うと、蓮の二の腕を指先で優しくトントンと叩いた。

「じゃあ、いくよ? トントン……はい、触りました」

「お前なぁ……っ!」

完全に真白さんのペースだ。蓮が顔を真っ赤にして腕を引っ込めると、真白さんは満足そうに自分の席へ戻り、日焼け止めのボトルを取り出した。

「宮本くんも日焼け止め塗る? 私が塗ってあげてもいいよ? 背中とか」

「塗るわけないだろ!」

蓮は捲れた袖を大急ぎで元に戻しながら、夏の暑さとは違う熱が、体中に充満していくのを感じていた。


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