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「それでは……ナリノ君が吊るされる。なにか最後に言うことは?」
縄がきしむ音の中、ジーンが淡々と問いかける。
ナリノは苦しげに息を吐き、搾り出すように言った。
「……俺が言うのもなんだがよ。お前、心は痛まねぇのか。お前が誘導して……もし吊られたのが善人だったら、どう思う?」
ジーンは短くため息をつく。
「俺には、そんな感情は無い。勝負ってのはそういうものだ。誰かが貧乏くじを引き、誰かが当たりを引く。ただ俺は、その“当たり”を誰よりも確実に引けるようにしただけさ」
ナリノは歯を食いしばり、首を縛る縄の音に耐えながら吐き捨てる。
「……とんでもねぇ男だ。そこまで俺は悪人にはなれねぇ」
ジーンは無表情のまま、背を向ける。
ナリノは縄に喉を締め上げられながら、かすかに笑った。
視界が滲む。
だがその奥に浮かんだのは、家族でもなく、ヘリーナでもない。
緑に包まれた森。
小さな小屋。
誰にも会わず、誰も傷つけず、ただ静かに暮らす自分。
――それだけでよかった。
最初から、それだけを望んでいた。
暗闇が音もなく訪れる。
ナリノはその夢に抱かれながら、ゆっくりと息絶えた。
「ずいぶんいい夢見ているんだな。」
そうジーンはぼぞっと言った。
そしてヌルノからこう言われる。
「魔女が全員死亡なので村人陣営の勝利。おめでとう。あっちに出口があるからね。」
そういうと、目の前に扉があらわれた。
そうパレードのようにクリアの音楽が流れるが、誰も盛り上がらない。
「あんたのことを許さないから。」
そうヘリーナはジーンの方を睨んでいた。
「別にどうしようがどうでもいい。」
そう扉の方へと向かいゲームからでた。




