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転生先は三代目魔王さまです  作者: 神坂将人
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小人の代表者

 「さて、こいつらどうします?」


 マーリンがピュグマイオイの奴らを小突きながら聞く、しかし、本当にどうすればいいのだろう?そのまま街に返してもまた襲いかねないし、殺すとしても、ここでそんな騒ぎを起こすのはそれはそれで、動きにくくなる。


 悩んでいる時、坑道の方からコツコツという足音と共に砂利を踏む音が聞こえてくる。


 「ん?リネア達か?まだ、無線を使っていないが…」


 予想通り、坑道からでた人物はリネア達ではない。しかし、その服はピュグマイオイの服を着ていた。それを見て全員が戦闘態勢に入る。それを見てもその人物は顔色変えず拘束したピュグマイオイの人たちを見て何かを察したのか、手を上にあげ敵意が無いのを知らせる。


 「いや、ウチの部下の無礼を許して下さい。私はドルクネス、自警団ピュグマイオイの団長をしています」


 「いきなり、襲ってきたり、囲んでボコボコにしてきた奴らを仕掛けてきたのに、いまさら何を…」


 「申し訳ない、といいたいところだが、あなた方を連れてこいなんて私は指示を出していませんし、ギガスの奴らを追い出そうとも考えていません、つまり、この騒動はこいつらの独断、しかし、私の監督不行届きってことで許してほしい」


 「…でも、不要な争いもしてしまった。私たちは一秒でも目的を果たすために今の時間もどうせなら君たちを無視していきたいが、返り討ちにしたせいで問題を抱えている」


 「それは承知しています。坑道の中から一部始終を見ていた。それにギガスの奴らに手を貸していたのも、後者は聞いただけで半信半疑だったから、今のを見るとどうやら本当らしい」


ドルクネスと名乗った男は辺りの巻き添えになった木や出来たクレーターを見て、薄く笑う。


 「ともあれ、迷惑をかけてしまった責任は取らなくては、そういうことで、貸しを返すために一つ教えましょう。あなた方が追っている集団は何やら高い所を探していました」


 「っ!君、奴らを知っているの!?」


 「知ってはいません、しかし、いきなり来る観光客でおかしな質問をする人は一応チェックするようにしています。ギガスはそこら辺、小さなことは気にしないので、それと晴れやすかったり、空気が澄んでいたりとかも言ってましたね。今思い出しました」


 「それ以外には?」


 「…この先のロランドが所有地としている山、いえ、あれは崖と呼ぶべきでしょう。その崖の下には遺跡があるんです。遺跡は昔からあるようですがどうやらそれは、上へ上へ登っていくような作りになっているんです。中に入るには潜入するか、素直に許可をもらって行くかのどちらか、でしょう。以上が私がつかんでいる情報です」


 「…ありがとう、結構ありがたいよ。それで、チャラにしておく」


 「分かりました、ありがとうございます。ほら、てめえら起きろ。帰ったら一週間おやつ抜きとお仕置き部屋で暮らせ」


 『いやだああああああああ!!』


 ドルクネスは結束バンドにロープを括り付けて坑道の中に引き返していく。


 「あいつら、どういうルート出来たんだろう、分かれ道とか、坑道を把握している感じだったけど…」


 それからしばらくすると、ロザリー姉妹が坑道から出て来た。


 「いたいた、お待たせしました!」


 「おつかれ、こっちは片付いたよ。ちなみにここまで来るのに誰かと会わなかった?」


 「いえ、特に」


 なるほど、あいつらは坑道の道を分かっているな。文字がかすれて完全に読めないところもあった。


 「取りあえず、リネア達に報告してからロランドに行こう」


 無線機で連絡を入れるとすぐに向かうとの連絡とギリアはほぼ半分の近代化を終わらせたという報告があったガタガタのトロッコも新品同様にしたらしい。


 連絡をした後程なくしてリネア達と合流した。


 「どうだった?トロッコは上手く動いたの?」


 「最後はガタガタで何度か脱線するんじゃないかと思いましたが、あっでも最初は快適でしたよ、ギリアのおかげで」


 「そう、ありがとうギリア」


 「もちろん、光は寿命10年の最新機器に取り換え、最大50m先まで見通せる最高の電子、トロッコは酔いにくい、速い、快適の三本柱が揃った連結可能、貨物列車の如き働きも無人運転モードも搭載した私のメカニックの最高傑作です。あっその根拠はありませんが」


 「ないんかい」


 「まぁ、その事はいいじゃないですか、今はロランドに向かいましょう」


 「そうだね。でも、今はどこだろう。地図を見ても方向すら分からないと…あっ」


 そうだ、普通に見ればいいじゃないか、その場で風の魔法と跳躍力アップの魔法を使い、そのまま50m飛ぶ。


 「うーん、おっ、あれだな、距離は…2㎞くらいかな」


 風で身体を支えながら着地する。


 「あったよ、結構上等な町みたい、完全に田舎町って感じじゃないけど活気はサディー程じゃないね、田舎と都会の境界って感じ」


 「では、取引のやつを持って行きますか、いきなり、多くのものを持っていくと値が崩れる、安価で買い取らせるってだけでは情報をもらってもお釣りが出るでしょう。そこで私は前払いと後払いに分けるのがいいかと思います」

次回2月1日月曜日予定

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