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転生先は三代目魔王さまです  作者: 神坂将人
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坑道への道

 「…」


 「よかったんですか?シンシア様、重要な戦力を持つ親衛隊を臨時とは言えギガスに預けるなど…」


 「預けた理由は二つ、一つはあっちで騒ぎが起きた後にすぐに対処できる。ヨアケガラスのレイなら常に自分の隊に強化をかけてあるように言っていたし、申し分ないでしょう。二つ目そのサメ型はもしかしたらゴスペルの奴らが操ってる可能性があるから、遠距離か近距離か操っている位置は分からないけど、倒されたら倒されたで何かしらのアクションは取るでしょう?その為にあいつを置いてきたんだから」


 「あいつ…?」


 「飛行能力を持っているダインさ、親衛隊の過半数は元々ダインの部下だった奴らが多いし、理由はそれだけじゃないけど彼は何かと目ざといし頭が回る。気になることに何か深く考えて、何かに気付くかも」


 「…そうですか」


 「何か気になることでも?」


 「あぁ、いえ、ダインは九柱の一人とはいえ、私やマーリンなどの古参を使っても良かったのでは…」


 「リネア」


 「はっはい」


 「経験は大事だけど人選にはそれなりの価値を踏まえなきゃダメなんだよ、今回では長時間飛行が可能なダイン以外には難しいんだよ」


 「分かりました」


 話し合っている間に坑道に近い門をくぐった。


 門をくぐった先には大型のトラックやバスが数台止まっていた。


 「指示を出してからまだ、少ししか経っていないのに、せっかちな性格は昇進を先延ばしにされちゃうよ?キッカちゃん」


 「それが、私の長所ですよ、魔王様」


 先頭のバスの運転席にはキッカちゃんが座っている。


 「方角はこの通りに原っぱを通って大幅にショートカット出来るからそれを使って」


 キッカちゃんは渡された街外の地図に目を通してハンドルを持つ。


 「了解しました、それでは出発いたします」


 そう言い放ち、バスは動き出した。


 「坑道か…洞穴みたいな感じだと思うけど、安全性はあるだろうな」


 「トロッコって、初めて乗るんですけどそれって、何人乗りなんですかね?」


 「普通、トロッコは採掘場の宝石やらなんやらを運ぶためのものだから、3人くらいじゃない?ブレーキとかで減速しない限り、速くつくと思うけど…まぁ、安全に着く事が目的だからブレーキはちゃんとつけないとな…」


 『魔王様方よろしいでしょうか』


 「ん、探索部隊か、通信を全部のバスに繋いで」


 『先程の言っていた坑道以外に道になりそうな所が見つかりました。森の方なんですが、バスが通るには狭すぎますね、集落の人々が薬草とか果物とかを採取するための森らしいんですが、どうやら、坑道の道に繋がる洞窟もあるらしいです』


 「もしかして、迷路みたいになっているとかそう言うのじゃないだろうね」


 『聞いてみたんですけど、中にはちゃんとルートが設置されているそうです、ですので最初に行く人たちは徒歩で線路を正しくして後はひたすらに往復するだけです。看板もあるらしいので最小ルートも把握できると思います』


 「分かったありがとう、他には?」


 『パッと見て森以外には山しかありませんねロープウェイなどの乗り物は一切なし、登山家の人達はいますけど、流石にここを通って向こう側に行こうとする人はいませんね』


 「まぁ、そうだろうね、道も出来ていないし崖があってもおかしくない、取りあえず、情報ありがとう、今後も調査お願いね」


 『わかりました、調査を続行します』


 ブツリと通話が途切れると同時にキッカちゃんが言う。


 「見えました見えました、あれが行動ですかね?」


 前方を見てみると木柱で支えられている洞穴らしいものが見えた。


 「うん、間違いないだろう極力近づいて見て」


 坑道の入り口につくとバスを降り、入口を照らしてみる。


 「うわっ暗い、あっ、これはランタンか?これで照らせっていう事か、電気使う金もないのか、この大陸の連中は、怠慢じゃねぇの?」


 中を見ながらホビルがダメ出しの連発をする。


 「昔の奴らしいから、まだそこまで文明が進んでいなかったのでしょう。せっかくですから、私の新作電球で近代化をしてみますか、ついでにこの坑道を最新最高最強の工事を施してしまいましょうか!」


 「うん、それはいいけど、人員はできるだけ残しておいてね」


 と言っても、交渉でこの坑道の整備を入れるというのもありか…


 「魔王様、トロッコ、ありましたよ」


 マーリンが洞窟の奥からガラガラとトロッコを持って来た。古い木造でありながら、車輪は特にガタついておらず、進む分には特に、問題はなさそうだ。


 「線路は?」


 「ありましたよ。これは線路の近くの予備倉庫と書かれているところから見つけました」


 「ふむ…安全を見るために試運転もしてみるか、よし、ギリアとリネア、ルーツはここで待ってて、他の九柱は先遣隊として私と着て、ギリアは軽い整備ならしていいとする」


 「あ、ありがとうございます!待っててくださいね、こんなくそダサイ坑道を超最新鋭なものに仕立て上げますから、おい!そのトラックに俺の工具持ってきているだろう!出してくれ」


 目を輝かせてトラックの運転手に声を掛けるギリアはまるで、おもちゃを見つけた子供のようにワクワクしているのが後ろ姿でもわかる。

次回1月11日月曜日予定

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