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転生先は三代目魔王さまです  作者: 神坂将人
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試練の意味

 十分以上、ずっとこの迷路の中にあるのだが、未だにワープの魔法陣が見つからない。というのも…


 「ギィ!!」


 「グギャっ!!」


 「ケケケッ」


 魔獣は絶えずずっと襲ってくる。


 「っだーーーーー!!キリがない!!」


 「魔法陣探すより、こいつら根絶やしにする試練の方がよっぽど楽に感じるふっしぎー」


 「すっごーい双炎放っても次から次へと出てくるよ」


 一歩踏み出す前に敵が現れ瞬殺してもその音を聞いて新たに敵が加わりの無限ループ、まだ、5メートルくらいしか進んでいないのにそこから全く進めていないのである。


 「死体は塵にしてあるからそれで足場は安定しているけれど、一体どれだけ繁殖しているの!?もう、千体は倒しているはずだけど」


 「だけど、お姉様、これよく考えるとレベルが何回か上がっていると考えるといい場所では?」


 「確かに、そうだけど、こうも何体も現れるとね、疲労がどんどん溜まっていくからっああっもう!!今話しているから襲ってくるのやめないかこのごみくずがぁぁ!!」


 「そろそろ、いい加減魔法陣探さないといけないから進みたいけれど…そうだ、お姉ちゃん私とお兄ちゃん両脇に抱えて」


 「えっ?こ、こう?」


 「うん、それで私とお兄ちゃんが敵を倒しておくからお姉ちゃんは魔法陣探して」


 確かに、この方法なら役割分担として効率がいいけれど、この子達、両脇に抱えると辛いんだよね。


 一人ならまだ軽いんだけど二人同時にだと若干重いというか両腕塞がるから、不便というか。


 「まぁ、考えている暇なんてないか」


 二人を抱えながら、迷路の中を駆け回り、行き止まりがあると引き返して分岐点を探す。途中で目の前まで魔獣の爪や牙が迫ってきたこともあったが、直前で塵になった。


 しかし、その塵が目に入ったりもするので少しは被害がでる。


 そうして、しばらくしているうちに、開けた場所の中央に青白い光を放つ魔法陣が描かれていた。


 「あった!これだよ!二人共お疲れさま」


 二人を下ろして三人で魔法陣に乗ると、視界が黒に染め上がる。


 次に視界が晴れたのは四角い部屋だった何処に扉があるわけでもない部屋でここには自分たち以外何もいない。


 『ハーイ、流石に一番目の試練は簡単だったわね。回復魔法だけ禁止してあるなら攻撃を受ける前に倒せばいいだけ後は、ダッシュしながら探せばいいだけ、当然よね?さて、お次は二番目の試練、これからこの場所にある敵を送り込むわ。それを倒したら二番目の試練はクリア。でも、一番目と同じようには思わない事ね』


 そういう声を聴いた後にパチンと指を鳴らす音が聞こえると目の前に黒い影が伸び、その影は実態を持ちその姿は自分と同じ姿をとった。


 「一応言っておくけどこれは劣化コピーなんかじゃないわよ?自身と全く同じ技同じ力二番目の試練は自身に打ち勝て…まぁ、実質三対一だからちゃんとあなたたちのチームワークを使い分けなさい。では、スタート♪」


 その言葉が切れると同時に影は一息の内に目の前に瞬時に移動して拳を繰り出す。


 「っ!!重っ」


 その拳を両手で受け止めるも軽く後ろの壁まで吹き飛ばされ、衝撃を咄嗟に壁に吸収させてダメージを激減させたが、それでも受け止めた拳が痺れている。


 「「四つの腕から放たれる八つの双炎…食らえ、八砲炎壁!!」」


 ケイとカイが両腕から灼熱の炎が影に吸い込まれるように、直撃した。


 「っ…まだだ!」


 追い打ちをかけるように壁を蹴り、飛び蹴りを食らわせる。影はさらに後退し、こちらを睨みある構えを取る。


 「こ、こいつ、破壊術式も真似るのかっ!?」


 破壊術式は力を溜め抜刀と共に繰り出すのだが、実は溜めなくとも十分な威力が出せる。もちろん、溜めた時より威力は下がるが、単発ならば、この部屋自体を吹き飛ばされる程の威力がある。


 「カオス・ジェノサイダー」


 頭の中で混乱が渦巻いている間も無慈悲に破壊術式は放たれる。防御など意味がない事を理解していても体は反射的に衝撃に対する行動をとってしまう。


 その時、カイが先頭に立って仁王立ちでカオス・ジェノサイダーに正面から受け止めようとしている。


 「カイっ!?ダメッ!!」


 その声を聞いてもカイは振り返らず、くらう直前に腰を落とし、正拳突きを出したと思うと破壊術式が見る間に霧散していき、そこには、何食わぬ顔で不敵な笑みを浮かべるカイの姿があった。


 「さて、お姉様の姿をしたあなたへお聞きしましょう。自分の放った術のオマージュでやられるのはお好き?」


 そういうとカイの手からカオスジェノサイダーの衝撃波が影を吹き飛ばして影はその場ではじけ飛び、グズグズという音を立てて溶けていった。


 「カイ、今のは…?」


 「前に話した変換魔法、技を物質に見立てて、粉にする、使いこなすのが難しかったけれど何とか習得で来たので」


 前に聞いたのだが、実際見てみると凄いな、改めて二人が敵ではなく本当に良かったと思う。


 『おや、速いわね。そんなに早く終わることなんてないのに、でも、興味がどんどん湧いてくるわ。いらっしゃい、次が最後の試練。あなたたちには期待しているわよ』

次回10月19日月曜日予定

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