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転生先は三代目魔王さまです  作者: 神坂将人
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魔女の趣向

 二つ目の試練が終わると自分たちの身体に光が包み込み視界を真っ白に染め上げる。


 次に目を開けるとそこには貴族がいるような大きな広間、前には小さな5~6段くらいしかない階段にその奥には玉座に座った女性が見える。年齢は見た目30歳くらいだろうか、想像とは違う姿に少し戸惑いながらもその姿を見据える。


 「ようこそ、生身で話すのは初めましてね。改めて自己紹介させてもらうわ。私は魔女フィリシア、この島の主であり、島の創造主よ」


 「へぇ、これは驚いたね、島民のみんなを見るにあなたも同じ様な少女の姿をしているのかと思ったけれど、それはそうと、自己紹介されてこちらも名乗らないのは礼儀に反する。こっちも自己紹介をさせてもらおうか。私の名はカイン・ノイシュヴァンルーデ・レン、私の後ろにいる女の子のほうがアベル・ノイシュヴァンシュタイン・ケイで男の子の方がアベル・ノイシュヴァンシュタイン・カイ二人は血は繋がっていなけれど、兄妹よ義兄妹というものね」


 自己紹介をすると魔女はクスクスと笑い話す。


 「あらあら、懐かしい名前ね。ええ、とても懐かしいわ。あなたの名前と似たような人にあったことがあるんだけど、似ても似つかないわね。その体とアンバランスな心が全く違うわ」


 アンバランスな心…もしかして、自分の精神が違うという事を知っている?それにしては、何かを確かめようとしていない。鎌をかけているだけ?それとも…少し踏み込んでみるか


 「初対面の人に対して随分と踏み込んでくるんだ。勝手に島に入った相手にそんな話し合っていいの?」


 「ダメね。でもここに来る人は本当に久しぶりなのよ。もう、何年か何十年か数えるのをやめてから更に何年か何十年かそれくらいに久しぶりなのよ。だから、私はその久しぶりに来た人にこの島の主としてではなく、魔女フィリシアとして、話しているだけなのよ」


 「そう…実は俺もここに流れ着いた漂流者としてではなく、一人の魔人…カイン・ノイシュヴァンルーデ・レンとして話したいところだけど、その時間はまだあるかな?」


 「試練は私が「スタート」というまで、それまでは心を休める時間もあるわよ。バッドコンディションで試練に挑んで不合格にするなんて私のやることじゃない。優秀な人材をただ疲労や不具合で落とすなんて、才能を見逃すのと同じだもの。望むのならひと眠りでもさせるけど?」


 「…いや、いいよ」


 まだ少ししか話していないけれど、ただ単に話したいだけなのか?島民に話を聞いた時の少人数で、大人がいなくて、可愛い子がいれば会いやすい。という情報の意味が分からない。


 直接聞いてみた方がいいのだろうが、嘘をつかれる可能性がある。しかし、わざわざ、試練を超えて最後の試練に行く前に嘘をつく必要性は少ないだろう。


 「でも、なんで、わざわざ、出たの?少人数で大人がいなくて、可愛い子がいれば会いやすいって聞いたんだけど」


 そういうと、魔女フィリシアは少し間を空いて、言葉を綴る。


 「あぁ、それはね…私は小さい子がだーい好きなの!!」


 予想外の返答に思考が停止した。


 「私、小さい幼年幼女がだーい好きでね、愛らしいつぶらな瞳、可愛いお気に入りのぬいぐるみがないと眠れないようなピュアな心、天真爛漫なようではしゃぐと小さな失敗ですぐ泣いちゃういじらしい行動、その全部ぜーっんぶを愛してやまないのっ!」


 「は、はぁ…ソウデスカ」


 「それでね、もし試練に失敗した人にはね、一緒にこの島に住んでもらうことにしているの。この島にふさわしい姿と心になってね」


 「?…どういう事」


 「言ったでしょう?私はこの島の主、今は魔女フィリシアとして答えるけれど、この島の主としてはここに幼年幼女以外は入れたくないの、ちなみにあなたたちは全然OKよ後100年か200年経っていたらまたジャッジが必要だったかもね。

 つまり、あなたたちがこれから挑む最後の試練は、今までの試練と同じようなものだけど、もし試練に落ちちゃったら、ここに流れ着いたみんなみーんな、この島に住む幼年幼女に洗脳して永遠に老いることのない世界で生きることになるってこと、でも、もし、試練に打ち勝つことが出来たら、色々とご褒美に協力してあげる。

 もちろん、それに見合ったような報酬よ?だから、君たちは試練に挑む資格がある。それと、少人数という条件は大人数だと試練が簡単すぎるの一つ目の試練は人海戦術だとすぐに見つかっちゃう。

 二つ目は影は一つしか出ないから多方面から攻められたら消費試合で結果的に負ける。

 そんな簡単な試練見る側としてもやる側としてもつまらないじゃない?」


 確かに、最初に言っていることはただの性的特殊趣向(フェティシズム)だが、試練の事については的を得ている。大人数だと今までの試練は物足りないや、簡単すぎると思う人が出るだろう。


 つまり、ここに来る人は魔女を頼って魔女はそれに見合った試練を出してクリアすれば要求などに応えるということになる。


 「さぁ、そろそろ、おしゃべりはおしまいにしましょうか、あなたたちも十分休憩できた頃でしょうし、最後の試練はとても単純。私と戦うの、勝利条件は私が戦闘不能になるか、降参するか、敗北条件はあなた達全員が戦闘不能か降参するか、もし負けたくなったら、苦しみながら負けるか、最高の苦しみを一気に味わってから負けるか、選ばせてあげるわ」


 魔女フィリシアはゆっくりと玉座から立った。


 「さぁ、最後の試練、スタートよ」

次回10月26日月曜日予定

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