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転生先は三代目魔王さまです  作者: 神坂将人
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英雄の武器

 見事、ヴォルヘンの建国記念日の祭りが大成功した。後、時間が余り過ぎた事を企画者(マーリン)が頭を抱えた挙句、サーカスを急遽結成して何とかつなげることが出来たけど、それが終わった後マーリンは泥のように寝たようだ。


 そして、祭りの日から数日後


 「で、大丈夫だったのマーリン予想外が重なって苦労していたんじゃないの?」


 街中をマーリンとラファエルが歩いていた。


 「流石にあんなに時間が早まるとは思わなかったよ、もう少し、ゆっくりと出来ると思ったのにな」


 「やっぱり、そう予定通りにはいかないものなのね」


 「自分でも予定通りにはいかないのは想定内だったが、あそこまで早いとは思わなかった、もう少し、全員の事を把握しておいた方が良かっただろうな」


 「まぁ、そこらへんはマーリンに任せておくわ、私はこうしてあなたと歩いているだけで気楽だからね」


 「…そういえば、お前は城にいなくていいのか?書類は溜まっているだろう」


 「なにも、私はずっと城にいたんじゃ身体がなまっちゃうからね。しばらくは貴方と一緒にいた方が体も動かせてあなたも聞きたいことを聞けて一石二鳥じゃん?」


 そう会話をしていると、マーリンのクリスタルが淡く光る。


 「おや、すまない、先ほど連絡した返事が戻ってきたみたいだ」


 クリスタルを捻りラファエルに見えないように内容を確認する。


 「へぇ…ふむふむ」


 「何が書いてあったの?」


 「…ねぇ、お前はこの後の予定は?」


 「質問に答えてほしいのだけれど…まぁ、いいや、しばらくしたら、軽食でも買って城に帰るよ、残った書類を片付けないとね」


 「既に、書類を片付けてあるのにか?」


 「…?」


 マーリンはラファエルの腕を引き転移魔法で人気のない路地裏で組み付く。


 「ラファエルは今、城にいる」


 そういうと、クリスタルを見せるようにして画面を開く。そこにはホットドッグを片手に自撮りしているラファエルの姿があった。


 「お前、気づかなかっただろうが、ラファエルは用がある時はクリスタルを使う城で直接誘ったり、ましてや一緒に街中を散歩しようなんて言うはずがない。お前は誰だ?反逆の福音だと判断した場合は即座に殺す」


 「…いやはや、参ったね。最初はうまく騙せたと思ったんだけど、今思い返すと…あぁ、町中から人目に付きにくい、いり込んだ場所だったな、それなら、一人や二人突然いなくなっても人込みに紛れ込んだだけ、だと思ってしまうだろうね」


 ラファエルの姿をしたそれはぐにゃりと顔をゆがませ、黒いドレスに身を包んだ金色の髪を持つ女性に変わった


 「改めて自己紹介をさせてもらおうかな、私は交易都市アトラフスキの大司教であるゼダキエルと言います。初めまして、マーリンさん」


 「アトラフスキ…ピエール家の所有している都市か、懐かしい名前を思い出したよ」


 「この都市であったことは聞きましたよ5聖人である貴方も含めて…ね」


 「そうかい、で、協会のトップでもあるゼダキエルさんが、何か用ですかね」


 ゼダキエルは、懐からヴォルヘンの国旗が描かれているシールが張られた手紙を見せる。


 「ラファエルとは、同じ教皇様から教えを心掛けた仲でね、あなたが英雄の武器の情報を知りたいということを知ってね。まぁ、いいでしょう。英雄の武器を悪用するような事もないようだし、まずは、ラファエルの所に行かない?あなたの転移魔法ならすぐでしょう」


 「…私を運搬業者かなにかと勘違いしているのですか?歩きでここまで来たんです歩きで向かわせてもらいますよ」


 「…うん、それでいい、信用し切れていない人の言いなりになると後々痛い目に見る可能性が高い。その判断は間違いじゃない、模範解答としてはなまるを上げよう」


 「それはどうも、じゃあ、向かいますよ」


 ヴォルヘン城玉座


 「久しぶりだねゼダキエル、従者を使わせてもよかったのに、なんでなんで?」


 「ううん、この国の事を聞いたら無事なのか心配で心配でね、おつきの人の反対も押し切って一人で来たんだよ」


 「よく押し切れたね、何をどうしたら押し切れたの?」


 「特別な事は何もしていないよ。ただ、おつきのカバンの中の取引先に渡す書類を隠したり、正装の服をクソダサTシャツに変えたり、電化製品のコンセントを全部引っこ抜いただけだよ」


 「イタズラだけど割と困るやつばっかりじゃないですか」


 たまたまその場にいたレン様がツッコミを入れる


 「あっハハハハハ!!相変わらずいじめっ子シスターの頃からのイタズラレベルは変わってないね」


 昔からそのような事をしていたのか。


 「それで、英雄の武器の事を教えていいのかの承認要請でしょう?マーリンにならいいよ、この国を救ってくれたし、でも、魔王様にも聞かれるけれどいいの?」


 「一応ね、マーリンも魔王様には英雄の武器の話すらしてなかったみたいだし、説明も交えて話そうとしていたところ」


 「分かったじゃあ、んんっあっあー、ゴホン、この交易都市アトラフスキ大司教 ゼダキエル、ここに魔神軍 マーリン並びにカイン・ノイシュヴァンルーデ・レンに英雄の武器の情報を渡します」


 「同じく、城塞都市ヴォルヘン大司教 ラファエル、右に同じ」


 「「では、知る限りの英雄の武器の事を説明いたしましょう」」

次回5月25日月曜日予定

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