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転生先は三代目魔王さまです  作者: 神坂将人
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地下闘技場GP 決勝戦

 「さて皆さま、いったい誰が予想したでしょうか、一日でトーナメントましてや決勝戦まで、行くことになろうとは、早くも三日行われる事が一日で終わることに我々計画班は対応に追われておりますが、観客も出場者もそんなことはお構いなし、地下闘技場GP決勝戦がやって参りました」


 所々で観客の笑いを取りながらもマーリンは司会の役目を果たしながら、会場を沸かせている。


 「では、選手の入場と行きましょう。まずは人間からは、聖騎士団一の魔法剣の使い手、風の刃Killer Sの二つ名を持つ美少女エリアルさんの入場です」


 歓声と拍手に囲まれて入場する。


 「対するは我が魔神軍の知能その師は地下100階層ダンジョン主エキドナ、魔神軍図書館館長スゥーラ~・ディルフォラーン!!」


 「急に言い方がプロっぽくなったな、スーラの本名ってそんなのだったの?」


 「先生からもらったそうですけどね、本人は覚えにくいって自分から覚えるの諦めたらしいですよ」


 それ多分俺にも言えるよね、カインはともかくそのあと、ノイシュヴァンルーデがなれないと噛みそうな名前だからな。おばあちゃんがつけたらしいけどどういう意味を思って付けたんだろう…。


 「それでは、時間無制限、地下闘技場GP最終戦、Lady…Go!!」


 闘技場の上ではお互いに見合って出方を伺っているようだ。


 「お互いに油断はしていないね」


 エリアルは手に持っている剣をだらりと降ろしている。一見すると隙だらけのように思えるが、構えをするスピードどの角度から攻撃が来ても払えるように反撃できるように速度と威力を落とすことない構えだ。


 「…」


 対するスーラは左手を地面から数センチ上に添えている。スーラの影の神域で影は無形を保ちスーラの足元に揺らめく。


 互いににらみ合い、時間が止まったように感じる。


 カチ、カチ、と時計の音が静かに時を刻んでいる。


 そして、互いの針が合わさった時ゴォーンという音と同時に両者が動き出す。


 シュルリとスーラの影が蛇の形に姿を変えエリアルに飛びかかる。それを見たエリアルは刀を向けず、足を振り上げると跳躍し自身に風を纏わせて、続けて飛びかかってくる影を振り払いスーラに向かってくる。


 スーラは影に潜り影は五方向に分かれ距離が離れた場所で姿を現す。


 「相性的にはエリアルが不利ですが、実践が少ないみたいですねスーラは」


 リリッサが状況を判断する。


 「そうですね、エキドナ様の弟子と言っても彼は実践が明らかに少ないです。今回の相手との試合というルールがある場である限り実践を経験しているエリアルの方に地の利が有利かと思います」


 「私はそうであるとも言えません。あの二人は戦闘のタイプが真逆ですから」


 「タイプの違い、ですか…」


 スーラは影を使い相手の動きを読み長期戦に持ち込む耐え忍ぶ戦術を取る。逆にエリアルは風を纏わせて囚われない動きをして、短期決戦に持ち込む戦術互いに真逆のタイプの戦術を考えている敵と相対する場合、スーラの方がいくらか有利だ。


 短期決戦に持ち込む奴は勝負を早めにつけるため、攻撃などの動きをオーバーなフォームを取るため体力の消費が激しい、その為、長期につれて疲れが見え始め、焦りにより冷静さを失い攻撃の技術も不完全になっていく、戦術にはそれぞれ個々の戦術があるが大きく分かれる戦術として長期、短期の戦法で有利不利が大きく分かれる。


 相手によってどちらの戦術がいいか、即時に判断し、いかに相手の戦術に合わせていくかが勝敗を分ける。


 実践を積んでいるエリアルだからこそ、相手の動きを予測から攻撃、回避のタイミングを使い分ける技術がある。


 長期に戦いを持っていくスーラの影の神域で相手の手の内を出させて対策を立てられる戦術家。


 互いに有利不利は五分五分と言ったところだろう。


 「うぅっ!」


 痛みに対する声が聞こえリングの上を見るとスーラが潜った影の一部から鎌のような物が伸び、エリアルの足を突き刺していた。


 「あら、影幻現、一回見せただけなのに…習得していたのね、察すが出来がいい弟子を持つと私も嬉しいわね」


 「効果は影が幾つか分かれている時そのうちの一つに武器などを作れる影を潜ませ死角から攻撃するって感じかな」


 「その通り、影の中に影を潜り込ませるのが中々難しい職人技みたいなものでね、使いこなせれば面白い戦術も取れるからって、豆知識程度に教えたんだけど、それを使うなんて♪」


 大道芸でも、拍手大喝采が起こりそうな使いたただからな。


 エリアルは傷口を抑えてスーラは影を集め大剣を振り下ろし、寸でのところで止める。


 「終わりだ」


 ふっと笑い観念したように呟く


 「はいはい、負けよ、続けようとしたら足を無くしそうだし、ここは安全を優先して降参するわ」


 「決着!!勝者 スーラ・ディルフォラン!!」


 歓声が沸き上がり、その後表彰が行われた。一つ気がかりなことがあって、それはスーラに渡された優勝賞品がブラックカードでそれを見たスーラが苦虫を嚙み潰したような顔をしていたことくらいだった。

次回5月18日月曜日予定

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