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転生先は三代目魔王さまです  作者: 神坂将人
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地下闘技場GP セミファイナル

 「ふむ…大体予想していたが今回の優勝候補はあの三人かな」


 「ケント、スーラ、エリアルの三人ですね」


 あれから、治療時間などの関係で予定より早めで終わったこともあり割と早めにトーナメント戦に入ることになった。


 「しかし、それでも、あの戦いは白熱していますよ」


 ギリアの言う通り流石、予選で勝ち上がってきた者達と言うべきか、予選とは比べ物にならないくらいの迫力だ。

 魔法の素質や、力だけではないテクニック技量、スタミナ、計略などを駆使して戦っている姿はとても魅了する戦いだ。


 「しかし、それでも、あの三人は戦いにひねりがありませんね」


 「決まったパターンしかない、というわけか」


 三人は優秀であるがゆえに行動が決まっている。エリアルは前衛中衛後衛全てを担うことができるオールラウンダーだ。しかし、攻撃手段が同じになり、相手がそれについていけないとしても、他のやり方が無いと、いつか対抗が出来てしまう。


 「技や、武器などあらゆるものに言えることなんだが、使い慣れるよりも先に対抗策が出来るのが早いんだ。だから使い慣れる頃には対抗策が広まって、更にそこに対抗するための技量が必要だからな」


 「それでも順調に勝ち上がっているのを見るに優秀なのは分かりますけどね」


 「そうだね、さて、準決勝で人間側のあの二人が対面だよ」


 闘技場の中心にはエリアルとケントが立っている。


 「では準決勝レディ…ゴー!!」


 エリアルはいつものように剣に風を纏わせ斬撃を飛ばす。

 

 その事を前からの試合から対策を考えていたであろうケントは糸を多重に張り少しでもかまいたちのダメージを抑えようとしているようだ。


 完全に防ぎきることはできなくとも、かまいたちは小さな、切り傷を負わせるだけでそれなりに大きな痛手には至らないようだ。


 「うーん、互いに様子を見ているというよりは…」


 「隠し持っているスキルやアビリティを出そうとしている、ですかね」


 なにも、ただ一つの戦闘スタイルというわけではないだろう。最初から自分の能力を全て見せると無駄に対策を立てられる。


 二人も初戦から同じ手で戦い続けているのは、奥の手やスキルをまだ多く見せていないのだろう。対策を立てて斬り込むなんて言うのは基本中の基本の戦略だ。でも、様子見をしすぎて出すタイミングをみすみす逃してしまう、なんてことも戦闘ではよくあることだ。


 それが、対面する一対一なら更に難しい。反撃の隙を与えないエリアル、糸を巧みに使い魔法陣で相手を動き回らせ体力を使わせるケント隠し玉を持っているなら出し惜しみしていても仕方ない。何しろ決勝戦では魔人戦チャンピオンと人族チャンピオンが戦うのだから、対策を立てるのだったら手の内は明かしたくはないのだろう。


 「クロススペルオープン!」


 痺れを切らしたであろうケントが自分のスキルの一つを解放する。ケントの周りには色とりどりの液体が入ったビーカーが浮かんでいる。ビーカーは一直線にエリアルに向かっていく。


 エリアルはかまいたちを起こしてビーカーを割る。


 するとビーカーの中身が地面に落ちると即蒸発して闘技場全体が煙に包まれる。


 「っとこれは…弱体化効果の煙幕ですか」


 「まぁ、それだけじゃないだろうな…あんな色とりどりなビーカーそれぞれ、中身が違うということだな」


 でもこれだと見えなくて何も面白くないな。


 「ん、これは」


 冷気が煙に混じって伝わってくる。


 ヒュルンヒュルンと冷気の突風が煙を晴らすそこには氷の檻に閉じ込められたケントの首筋にエリアルの剣の切っ先が向いていた。


 「っ…降参、降参します、俺の負けです」


 「そこまでっ!勝者エリアル・シュヴァルツ」


 あの煙で何が起こったのか分からないのが悔しいな。


 「凄いですね、あの冷気を超音波のように飛ばして相手の位置を把握それだけではなく、そこから冷気を集めて檻を生成動きを封じて止め、冷静な判断ですね」


 「そこまでわかるの?」


 「ええ、暗視スコープならぬ、煙視スコープ(試作品)です。この性能なら改良はあまり必要ありませんね」


 そのカッコのなかは必要だったのだろうか…


 「これで、決まったね」


 「うわっ!」


 シュルルといきなり体を巻き取られた振り向くとエキドナがクスクスと笑いながら電子トーナメント表に目を通していた。


 「ええ、スーラ対エリアルですね。特に規格外なんてものもありませんでしたし、計画は前倒しする以外には特に…」


 こんな状況でギリアは顔色一つ変えずにエキドナと会話を交わしている。


 「おや、先生舌が赤いようですがどうかしましたか?」


 「ああ、これ?りんごあめっていう食感がガリシャクってする食べ物食べたらこうなったのよ、人間も面白い食べ物を作るわね♪」


 「がりしゃく…?聞いたことない食感ですね後で買ってみましょう」


 りんご飴ってもしかして一口で食べたのか?一個食べただけですぐにガリシャクなんてできるわけないんだが…そういえばりんご飴って小さいサイズあったと思うけど今じゃ口の大きさ的に普通サイズは食べるのに時間かかるな小さいサイズあったらそっちの方、買おっと

次回5月11日月曜日予定

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