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転生先は三代目魔王さまです  作者: 神坂将人
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会議は静かに冷静に

 ヴォルヘンの応接室で、将軍格の皆を呼び出した。すぐには来てくれなくとも後始末のひと段落がついたであろう時間には全員揃っていた。


 「全員揃ったね」


 全員が何も知らされず集まったので何の用事だろうか?という顔をしている。


 「早速だけど、あの偽王の心を読めたからそのことについて話そうかと思ったの」


 十分ぐらい前に読心の魔法が出来て早速捕らえてある王の心を読んでみた。今回はその、事について気になった事を話したいからだ、この国の仕事はひと段落したが事を起こした自分たちが休むのはもう少し先になりそうだ。


 「結論から出すようなんだけど、あいつ、おかしな心を持っているようなんだよ、あいつが最初に私たちに言ったこと覚えている?」


 「確か、お前らか、この国に攻め込んだとんだ馬鹿どもは、でしたな」


 「そこだ、最初からそこが、おかしいのさ」


 普通にあいつの行動を思い返してみたら当然だ。もし、俺がアイツの立場だったら最初から抜け道を使ってブラッディ・ヘッドたちを起動する、なのに、そうしなくて逃げも隠れもせず、影武者すら使わなかった。


 「その、行動の意味は簡単に言うとあの兵士たちは俺たちを倒す力があるって意味だと思うんだよ。つまり、それは最初から俺たちを殺すつもりだったんでしょ?それにしてはさらにおかしい、だったら俺たちは玉座についている時に多少の負傷を負っていなきゃいけない、潜入や侵入していても、じゃあ、なぜ、傷一つ負わずに玉座にたどり着けた、理由は二つ、一つは種族の力の差、後は何だ?ヒントを与えるとしたら、あいつらにはなかったものと言おう」


 全員がそれぞれ、答えとなる言葉を探す。


 「かずのぼうりょく?」


 「うん、間違ってはいないけど違う」


 「冷静さ、ですね」


 モニカの間違いをルーツが訂正する。


 「そうだ、色んな所で騒ぎを侵したから全体にパニックを起こすことが出来た、慌てると感情的な行動を取るんだ動きが単調になるって言った方がいいかな」


 「例えば剣を頭に向ける時頭を狙うぞって言っちゃうって事ですか?」


 「言い得て妙だね、実際そんなことする人なんて、子供と親の戯れくらいでしょう、武器も棒切れにしているだろうけど、とにかく、パニックに陥ってたからそれが、無傷で玉座に着けた理由と今回の戦争で偽王が負けた敗因だろうね」


 「お待ちください魔王様、今の説明を聞くに偽王はそんなことは想定内のように振舞っているように見えるのですが」


 「確かにマーリンの言葉は最もだ。あの時玉座にいた人たちは分かるんだけど、あいつ、眉一つも動かしていなかった、だけど、玉座にたどり着けた理由と勝てた理由をそれだけにしては余りにもぬるすぎる」


 実際地下で戦うようになったのはお互い、戦いになるように持ち込んだからだ、王は魔剣がある地下で戦おうとした俺はそれに乗っかって戦いに応じた。意図的に逃したところもあるが、あの時、俺が王に向かって激昂させるようなセリフを吐いたのも、俺たちはなんの被害も受けてないぞだから、大人しくした方がいいぞ。と助言したんだ。


 「そうすると、さらにおかしいのが王のセリフだ勝てる自信があったのに殺す準備が出来ていたのにそれをすぐにせず、俺たちを人形、つまり、心のない兵士人形にしようとしたんだぞ?それも兵士が使っていた剣は何の変哲もないくず鉄の出来損ない、粗悪品でしかない」


 何か、思い当たる所があるのか、はっとした顔でギリアがあごから手を離す。


 「確かに、くず鉄で作った剣ならかすり傷だけですね、殺傷能力が高い武器を使うのならミスリル、少々重いなら、それこそ、上質な金属など探せばいくらでもあったでしょうに…」


 「…そこで、最終的に疑問が残るのが、なんで嘘なんかついたんだって事さ」


 「……」


 全員が答えが見つからず頭を抱える。


 「その、答えを知るために偽王の心を覗いたんだが、その答えの一つに命令だったから、というのがあった、それ以外には安全にというものもあったんだ」


 それでも、簡単な話じゃない、偽王がついた嘘は俺たちを殺すつもりなのに人形にする。と言ったこと、行動で必勝の策を即座に使わなかったこと、そして、投降して大怪我を負わずに挑発に乗っかって正面衝突を望んだのかって事の三つ、三つめは命令で片付けよう一つ目は何か吹き込まれたとしよう命令に従えば、後は自由にしていいとか、二つ目は切り札として仮説するとしよう。だが心を覗いた限りでは…。


 「あの時の行動は、自分を守るんじゃなく目前の情報を処理するようになっていた、つまり、何も考えていなかったんだ。マーリンって、ふざけた事言うとき同僚に対して言うよねそれって大体怒らせても、軽く許せてもらえるからなんでしょう?でも、自分より強くて立場が高い人にはそんなことしない、どういう関係性だって思うけど判断力さ、勝ち筋が無いのにあると思って待ち構えてる、でも、以外に強くて地下で始末しようとした、判断としては間違っていないが、種族の力の差もわかっているはずなのに」


 「あー、つまり?偽王の心はロボットみたいになっているという事ですか?情報を処理するためにコストパフォーマンスを最小限に抑えて相手が自分が思うように動いているというのが主観に置かれて、その先を見据えていない、と」


 「最悪のケースを考えてない、悪く言えば無計画と言えますね」


 リネアの言う通り命令とはいえ、それで無計画というなら本末転倒だ。反逆の福音にも簡単に切り捨てられる。そんなことも分からないやつの言う事なんてそれでこそ人形のやることだ。

次回3月16日月曜日

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