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転生先は三代目魔王さまです  作者: 神坂将人
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ヴォルヘン攻略ミッション開始

 車のエンジン音が聞こえる、それはそうだ、何故なら今、車の中にいるから、しかし、この世界に車があるのかよ、知らなかったと言ってもこの世界の科学技術の発展が全く分からない。


 「遅すぎたんだ、何もかも」


 「だから、こっちから打って出るんでしょう?セーレお姉様」


 違う、そうじゃないんだよ、モニカ。


 セーレというのはヴォルヘンに入る時に使う偽名だ、幾つか候補はあったが、一番エリーゼに馴染みそうな名前を選んだ、因みにモニカの偽名はラビになった、イマイチ双子とは思えない名前だが姿は瓜二つだから、そうそうバレる事はないだろう。


 「見えました、あれが、城塞都市ヴォルヘンです」


 運転席のナナリーが指をさした方向を見ると30メートルはあるドでかい壁に大砲が幾つも設置されてまるで、目玉のようにギョロギョロと砲口を動かしている。


 「ひええ…実際に見ると迫力が違うな」


 「壊しがいがありそう」


 モニカはこの状況も楽しそうに見ている。


 「身分証明をお願いします……はい、どうぞ、ようこそヴォルヘンへ」


 遠くで声が聞こえる車専用と歩行者専用道路で正門前で兵士が一人一人身分証明を行っているようだ。


 「このブローチがあれば、大丈夫なはず…だよね」


 今更だけど、もし、これが通じなかったらすぐにお陀仏になることを考えると鳥肌がたつ。


 そう考えているとこっちの車に気づいた兵士が近づいてくる。


 「すいませーん、身分証明を…」


 ブローチを見せようと窓を開けようとしたらナナリーが兵士を睨みつける。


 「あなた、この車を誰のものか分からないの?」


 「えっ」


 睨みで一瞬怯んだ兵士に他の兵士が寄ってきた。


 「おい、待て!その車に描いてある家紋…まさか!!」


 「セーレお嬢、あのブローチを」


 ナナリーに言われ、窓を開けブローチを見せると慌てて敬礼をする。


 「し、失礼いたしました!!おい、お前も謝れっ!!この家紋はあの40年前に魔戦線で終止符を打った5聖人の一人リーリア家のご子息の車だぞっ!!」


 「え、えぇー!?」


 「誠にすみません!こいつ新入りなもので、後で言い聞かせて置くので、どうか!!」


 「セーレお姉様、少し偉そうにして何か言って」


 細々声で言われたけど以外とすぐに言葉は出た。


 「新入りだから?それで通用すると思うの?あの話を知らないわけじゃないでしょう?でも、運がいいね、今すっごく機嫌がいいから見逃してあげる、だけど次に同じような事があったら…ふふっ」


 「ち、誓います、誓います二度としません!!ど、どうか!!命だけは!!」


 いや、そこまでは言ってはいないけど、それにしても40年前?5聖人?マーリンが何をしたんだ?

ともかく、無事にヴォルヘンに入れた事に胸をなでおろしたと同時に後ろから、さっきの兵士の会話が聞こえる。


 「あの、リーリア家の方々が…鬼神と呼ばれた英雄の娘様が来るなんて…光栄な事なんだぞ」


 「やっぱり、あれ何ですか、刀を一振りしただけで魔人600人も首が胴体から離れたっていう伝説が本当にあったんですか?」


 「あのおつきの人の眼見ただろ、あれは本気で殺せる目だ」


 「ひええ…」


 効果てきめんのようだな、とりあえず、第一ステップ終了だ、次は無線機を取り出してっと


 「アルファチームからデルタチームへ通達こちらは正門通過完了、各々東西南北から時間をかけて不自然のないように都市内に入れ」


 ナナリーにそういうとナナリーは復唱して、了解という声が聞こえる。


 「…セーレお姉様、どうやらここから2㎞先に高所のホテルが2つ一つは共用スペースでもう一つはVIP専用みたい、高さは当たり前に様にVIPの方が高い」


 「チャーリーチームに通達、正門から約6キロ先に高所のホテルが二つあるVIPの席を取る作戦開始時前に部屋を交換して狙撃地点を抑えろ」


 チャーリーチームは一般人の格好だ、それがVIPの部屋を取るのなんておかしい、それなら、今の俺たちが取った方が自然だ。


 受付にブローチを見せたら、深々と頭を下げて、無料ですと言われ、VIPの部屋はあっさり通された。

 

 「一体全体どうなっているの?リーリア家…つまり、マーリンがやったのはどんな事なの?魔戦線と言っても消去法で、魔人軍の方だよね、それで、こんなに崇められる立場の存在って」


 ダメだ、考えたら考えるほど詮索はしないほうがいいと、直感で感じる。


 「多分成り行きが多いと思うんだよねー帰って来るときに東の魔人を何人か殺したって言ってたんでしょ?それと同じかもしくは、魔人軍がたまたまヴァンヘルを襲って運悪くマーリンの逆鱗に触れる…のは無いか、マーリンってガチギレするところ見たことないし、多分邪魔だから、纏めて倒したら英雄扱いされたって感じ?」


 仮説を建てたモニカの言葉に揃ってコクコクと頷く。


 『チャーリーチームから報告無事に都市内に入れました、宿は現在探しています、都市内部の情報を集めるため、少々そちらから遠い宿に拠点を構える許可を』


 「構わない、許可する、作戦開始時には何時でも狙撃地点に即座に移動できるようにしろ」


 了解という返事と共にブラボーチームとデルタチームに通達を入れる一日目は三部隊司令塔、アルファチーム、チャーリーチームに別れ都市それぞれに三角形を描くようにバラバラになる、互いの情報を共有し明日ブラボー、デルタチームを都市内に入れ更に情報を共有する。


 明日には、城の情報を司令塔が探し、兵士からも情報をさり気なくとる、アルファチームからデルタチームは市民区や貧民区、商業区などから、情報収集、有益な情報を貰うか、時期が来たら作戦開始だ。


 「城では出来れば王の情報を聞けたらと思う、王が勇者一行の情報を持っているか、王に近い人物、大臣や近衛兵長辺りかな、もしかしたら、王が操られていて、他に黒幕がいる可能性もある、ヨアケガラスに呪いの瞳それをするには、王だろうと大臣だろうと、少なくとも、国全体がグルでも出来るはずない、そいつらは尋問でも拷問でもして聞きだす」


 ゲーム感覚で行こうと思うと昔を思い出す、尾行ごっことかよくやっていた。転性して本当のミッションをやることになるとは思わなかったが、やると決めたからにはやりきらなければならない。


 さあ、ミッション開始だ。

次回12月23日月曜日予定


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