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転生先は三代目魔王さまです  作者: 神坂将人
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確実に近づく不穏

 「で?連れてきたと」


 あの二人を連れてきた、後、流石にキレたようで絶賛執務室で正座お説教サービスを受けている。

 

 「あまり、きつく言うつもりはありませんけど、人間の、しかも、並外れた魔力とあの眼を持ったものを易々と魔王城にいれるなんて…」


 「確かに、そう思うけど明らかにおかしいと思ってね。それに、とりあえず、空き部屋に入れて、内側からは開けられないように魔術を施したけど、特に窓も壊してはいないようだし、クリスタルで、何時でもリアルタイムで見れるようになっているから」


 「そういうものではないのですよ?今、私たちは、勇者一行の事で混乱状態これ以上、混乱を招くと手が回らなくなると言っているんです!」


 流石に、今までがやり過ぎたと言うべきか、流石に今回の出来事は許せなかったようだ。


 「それで、なにも考えなしに連れてきたという事はないんでしょう?その、理由に納得したら、今回は不問にします」


 「…確証はないんだけど、あの二人が歩いてきたと思う方向、しばらく歩くと一つの人間の村があるんだよ。他にも集落とかね。追い出されたと考えるよりも、逃げてきたの方が、一番納得出来るんだ」


 もし、そこに、魔神軍以外の勢力の魔人が空から強襲してきたとしたら、応戦、逃走幾つかとる行動はあるが、大事なものは何としても守る、執着と言うものがあるだろう。もし、それがあの子達なら…

 

 「仮説としては、そんな感じかな。実は今日、他のみんなも帰って来るらしいんだ。定期報告会は丁度今日だし、その事を報告書をまとめて、今までの事を振り返ると分かる気がするんだ。だから…今の状況では、完全に納得させることは出来ないんだけど…」


 むぅ、と頬を膨らませるリネアに対して情に訴えかけているんだが、まだ、正座から解放されない。そろそろ、足が痺れてきて、震えてきた。

 

 「…誰かが帰って来るまで正座しててください。幸い今日の分の仕事は終わってますし、それまで私が見張ってますから、ズルできるとは思わないでくださいね」

 

 うぅ、何時も見せる笑顔が今日は違って恐怖をかんじる…


 「魔王様、そろそろ、遠征部隊が戻ってくるので、少し掃除を…って何やってるんですか、正座なんて、今の状態本気でヤバい状態じゃないですかそれ」


 「ナイスタイミングマーリン!」


 「っ!仕方ない今日はこれくらいですからね。では、定期報告会は前の緊急会議と同じ場所でお願いします。準備は私がしておきます」


 ドアを勢いに任せて閉じた所を見ると結構怒っているな、これ、絶対報告会終わっても、後で正座続くパターンだ。

 

 「ふむ…ちょん」


 マーリンが足の裏を指先でつついてその衝撃で正座の姿勢が崩れた。

 

 「みぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


 「あはは、すみません、少しいたずらごころがうずいてしまって、とりあえず、お迎えに行きましょうか」


 足が痺れながらも、なんとか、正門で遠征部隊を出迎える。


 『遠征部隊及び魔神軍幹部ギリア並びにルーツ・クロイド、ナナリー姉妹ただいま戻りました!』


 「お帰り、中間報告ご苦労様」


 遠征部隊を見ると負傷した者の姿がちらほら見えるが死傷者はいないようだ。


 「遠征で疲れているところ申し訳ないがしばしの休息の後定期報告会を開く、場所は前回の緊急会議と同じ場所だ。報告書などをまとめて、それを持ってくるように」


 「わかりました。すぐに作業に取り掛かります」


 それぞれ敬礼をして、解散していく。そして、その中で気になる集団を見つけた。それぞれ、魔人たちに囲まれているが人間の集団の様だ。

 

 「あれは…」


 いや、報告会の時に聞こう、牢屋に向かっているようだし、抵抗の様子も見えない。


 しばらくして、定期報告会が開かれる。


 「全員集まったようだね。では、それぞれの遠征結果及び成果を聞かせてもらおうか、まずはその前に新しい魔神軍の幹部となる者を紹介しよう。入っておいで」


 扉に向かって声をかけるとダインとその後ろにレイが入ってくる。


 「えっと、初めまして、魔神軍幹部の皆さま、元東の魔人軍当主のダインですこの度、新たにこの魔神軍の幹部に加わることとなりました」


 「ヨアケガラスの…レイ…よろしく…お願い…します…」


 遠征部隊は目を見開き信じられないという顔をこちらに向ける。大体察してはいたが、インパクトがあるのか、ルーツでさえ、口を開けている。

  

 「まず、こちらの報告はこの二人を仲間に入れるため東の竹林で話をして、仲間になってくれたんだ。そのことにより、魔神軍の勢力増加に加え領地拡大も、成功それと、これは今日起こった事なんだが」


 俺はイージスフォレストで見つけた二人の事を話した。全員は並外れた魔力という事に反応した後に、考えるような素振りをみせた。ギリアはその発言に気になったのか手を上げる。

 

 「その子供はどうするつもりですか?始末するなら私の実験材料に…」


 「待って待って、その二人に何の罪もないそれに、帰還した君たちの報告で多分その子達のことが分かる、今は、その方が優先だ」


 ギリアはその言葉に心当たりがあるのか、思いつめた顔をした。そのまま、ギリアの報告に耳を傾ける。


 「こちらは、それぞれの地方の魔神軍に警戒などを呼びかける任は滞りなく成功しました。そして、失敗作によって、勇者一行の討伐に向かわせたところ、少し不可解な点が…」


 「不可解?」


 「えっと、この話を理解するには失敗作の仕組みについて説明します。彼らは私が魔族に多くの知識や意識を増幅させて魔族から魔人に進化させる実験なのですが、失敗し、命令などは聞きますが、それ以外には、力が暴走して短命なのがデメリットなのです。」


 つまりは、普段とは違う方法で魔人化させるのか、確かに手っ取り早い手段で魔人が生まれるなら戦力が早く手に入るが、東の魔人が仲間になったから、その計画は凍結されるかな。


 「そして、その命令なんですが、命令を遂行した後その、失敗作はその場で待機モードになるんです。もし、失敗して死んだとしてもその報告が私に届きます。今回は、全員任務成功で失敗作も全員回収したのですが…その、勇者一行の勇者だけが生きていたんです。他の取り巻きは完全に挽肉になってましたが…」


 「じゃぁ、あの人間達は…」


 「はい、回収時に捕らえました、しかし、勇者全員が虚ろな目をしていて…」


 ルーツがその話に付け加えるように立ち上がる。

  

 「ギリアは技術者でこの魔神軍で右に出る者はいない。失敗作とはいえ命令を遂行したはずなのに生きているという事は…生き返った」


 さらにナナリーとロザリーも話に加わる。

 

 「私たちは実際に勇者一行と戦ったの勇者っていう割には武器以外には強いとは言えなかったの、魔王様が喜ぶと思って殺したら、勇者だけが、心臓が動いてて頭を破壊しても再生するんだよ。あり得ないわ。ホビルでも頭を破壊したら即死なのに…」


 RPGなら協会やアイテムで蘇生できるけど流石に異常だな…不死身の勇者とでもいうのか?


 「それに、もう一つ気になるのがある、それが、これらだ」


 そういうとルーツが部屋の隅に置いてあるでかい袋を机の上で広げる。そこには、多くの剣や弓、槍などがあった。


 「全部、勇者だけが使っていた、魔剣や聖剣ですでも…」


 魔剣や聖剣にしては魔力が宿ってなかったり聖剣と言うには普通の武器にしか見えない。


 「魔剣は本物が混じっていますが、聖剣は一つ残らず聖剣としての能力が弱すぎる。出来の悪い作り物みたいな感じです」


 「偽物ってこと?」


 「言い得て妙と言うべきですか…確かに偽物もあるんですが、聖剣特有の能力は備わってます。でも…もし、本物なら、この魔王城に持ってこれないんですよね」


 まぁ、握っただけでダメージ食らいそうだからな。


 「それと、もう一つ…魔王様が拾った人族の子供なんですが、多分タリ村の奴です。ここに帰って来る時集落や村に勇者が来た痕跡があったので行ってみたんですが、全滅してました。どこもかしこもおびただしい量の血と肉片、顔がつぶれた死体もありましたよ」


 「なるほど…これは、大体確定かな」


 確認と同時にテーブルに大きな紙を広げる。そこに今までの出来事を書いていく。それで、現状整理を始めよう。

次回11月11日月曜日予定

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