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転生先は三代目魔王さまです  作者: 神坂将人
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モニカの過去の秘密

 しばらくしてようやく食事の手が止まり、残っているポテトチップスを少しずつ消費しながら、質問をしてみる。


 「そうだよ、モニカ、君確か、戦闘中言葉が、と言うか、口調が全く違ったでしょう?あれ何なの?」


 モニカはポテトチップスを数枚取り出してそれを頬張りながら、語り始める。


 「さて、何から話した物かね…じゃあ、お、あたしの正体からかな、あれは今から約千年以上も前の事多分、リネアが生まれて間もないくらいじゃないかしら?あの頃はこんな身体じゃなくて人間でいうところの中年男性っていう姿だったんだよね。あたしは元から魔人だったわけじゃなかったの、今は違うけど」


 ポテトチップスを食べるペースが少しずつ速くなってくる。


 「ある時に魔人たちのドンパチにとばっちりを受けてね。瀕死の状態…とまではいかなかったけどいつ死んでもおかしくない状況だった。生きているだけ儲けものだとは思うけど、それでも、死に場所は選びたいものだったなあ。でも、そんな時に見つけたのが、この身体だった」


 ん?つまり、モニカは


 「魔人たちはある物を巡って争っていたみたいだけどそのある物はあたしの手にあった」


 そういうと、モニカは一つの本を取り出す。


 「無名の魔導書、これを奪い合ってたみたいだけど、特に特別な事が書いてあるわけでもないし、著者が分からないって事。でもそれはカモフラージュだったこの本は所々白紙のページがあるんだけどそのページは火で炙れば字が浮かび上がる。それで、その魔術を使って少女の身体に意識を移した。不完全だから、未だに意識が元々の器であるこの子に持っていかれそうになる」


 意識を移す?転生とは違うのか、それにしても意識を移すか…なんだっけ、確かそういう魔術を使ってフィギュアに魂を移して人々を助ける映画があったなぁ…チャイルド・ブレスだっけ、あっ、そういえば、死んだ日見逃したパート3が録画予定していたはずだけど、結局見れなかったな。


 「完全にしたかったんだけど、消し炭になっちゃいそうだったから不完全のまま使うしかなかったんだよね。それとこの身体、最初見た時はびっくりしたなぁ食い破られたように食道や十二指腸ほぼ少しの肉と皮で繋がっている状態だったからね。魔術の条件としては丁度良かったけど、意識を移す相手が瀕死もしくは死んでいる事、これしか見られなかったんだ」


 「つまり、その体は魔人族の間に生まれた事しか分からなくて重症だった元の身体を捨ててその体に入ったものの、不完全で術を使ってしまって副作用で元の人格に身体がつられちゃうから、あの時はソロだったから油断して素が出ちゃったの?」


 「そんなかんじです~じぶんでこんとろーるするのはあらかたできているんだよ~そして、この事を知っているのはリネア除いて魔神軍幹部全員だよ」


 リネア以外って事はリネアは知らないのかな?


 「リネアにも教えないの?」


 「教えようとしたんだけど…」


 声が震えて顔が引きつっている。


 「本当は幹部の定期報告会で教えようとしたんだけど、リネアが妹と面影が似ているとか言い出して思う存分甘えていいんだよとか、妹成分の代わりに幼女成分を補給させてとか言われて三週間ずっと一回も離さずべったりしてて言い出そうにも言い出せなくなって言ったら夢をぶち壊しそうで言い出せなくなったんだよ…」


 「うわぁ…」


 あぁ、なるほど、リネアと初めて会った時に既にリネアの妹に対する依存症が少女で代用出来るからそれで、あの初対面の時強い執着があったのか、あの時感じた悪寒はそれだったのかな。

 「さて、次はあんたに聞きたいことがあるんだよレイちゃん」

 マーリンがレイを睨みつける。


 「…魔術の…事…?」


 「あぁ、そうだ、あの魔術をどうやって知ったの?あれは師匠が使っていたオリジナルの魔術だったのにな。」


 「…あれは…教えてもらった…東の魔人軍に入る前に…名前をもらった人と同じ人に…教わった…どこの誰かも…分からないけど…人族…それ以上…知らない…ただ…お前ひとりでも生き残れるために…って…教えてくれた」


 マーリンが怪訝な顔を浮かべていて、納得しないないようだ。


 「マーリン腑に落ちないのは分かるけど、本当に知らないらしいよ」


 魔術の事に関してはあらかじめ聞いていたけど、今の返答を見たら簡単に納得は出来ないのは分かる。だけど、これ以上問い詰めても本当に知らなかったらストレスになっちゃうだろうし、もし、もしも何か知っていたらその判断材料が出そろっていた時に聞いても遅くはない。


 「そうだ。ダインには話したんだけどレイ、あなた、次の定期報告会に出席しなさい」


 魔王軍の将軍格が集まる集会には2種類あり、緊急と定期がある。

 定期報告会は二ヵ月に一回経過観察しているエリアや人族の動向を言い合うだけだから、そんなに長い会議にはならない。


 「新しい将軍格としてはダインだけで十分とリネアは言っていたけどレイには補佐官を任せたいと思ってね」


 「…」


 コクリと軽くうなづく


 「それじゃ、決まり」


 さて、他にも聞きたいことああるのだが、定期報告会で観察対象エリアに追加しておくか、レイが、東の魔人軍に入る前にいた一帯、それとレイに魔術を教えた奴の情報、一先ずはそんなところか。

 ちらりとクリスタルを確認する画面にはまだ、帰還には時間がかかるなどと書かれていた。

 警戒強化を促すようにするにしても距離によって時間がかかるものだろう。


 「ん、もうこんな時間か」


 時計の針は午後4時を指している。


 「この城下町では天井の光だけで時間が分からないんですよね。そのため、柱時計が多く置いてあるけど話にも夢中したりするとすっかり忘れてしまいますね」


 「じゃー、もうすこしあそぼー、わたしあれやりたーい、まーじゃん」


 「…遊び…疲れた…指痛い」

エラーが発生しているのを知らず、投稿したと思い込んでました。でも、日時は間違っていないからセーフ…ですよね?(チラッチラッ)

次回10月28日月曜日予定

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