メイド no Back Business
身体が疲れ切っていても、精神がすり切れていても、頑張れること。
「カズねぇ、私のプチポちゃん出来た~?」
それは、可愛い可愛い妹キャラの頼み事を聞く事です。
姪だけど妹、さてこのなぞなぞの答えは何でしょう。
答えはオンラインで!
「もうちょっとかかる。これでも飲んで待ってろ」
「これ? 何の効果があるプチポちゃん?」
「センねぇちゃんが差し入れてくれたポイズンプチポちゃんだ。効果のほどは後ろにいる本人に聞いてくれ」
「……私を殺す気?」
2人はいつも一緒にいる仲良しさん。その片割れからの身も蓋もない評価に、やっぱり飲まなくて正解だったと安堵する反面、姉キャラからの頼み事は流石に聞けなかった事に後悔が残りました。
後悔先に立たず。あっちを立てればこっちが立たず。マリリン御所望のプチポちゃんを作るためには納品期限ギリギリまで孤軍奮闘する必要があり、服毒自殺をしている暇はありません。
「カズミちゃんは、やっぱり帝國との戦争には参加しないんですか?」
あの日から始まった帝國と皇国の戦争は、毎日のように小競り合いが発生し一進一退を繰り返していました。プレイヤーも皇国軍の義勇兵という扱いで戦争に参加し、殺されても死なないというチート能力を活用して毎日戦場に出ては散っています。
「何度も誘ってくれてありがとうな。色々と走り回ってみたが、やはりソロでクリア必須のミッションがどうにも処理出来そうにない」
「む~……お姉ちゃんガッカリです。カズミちゃんと一緒に戦場で暴れたかったのに」
「カズねぇ、衛生兵なら参加条件ないから、衛生兵として参加したら?」
「ミッションクリアしてないとポイントも貰えないだろ。マリリン達と一緒に遊べる訳でもなし、ただ参加するだけのコンテンツに時間を費やすぐらいならプチポちゃんの改造をしてた方が面白い」
「すっかり引き籠もりになっちゃいましたね、カズミちゃん。お姉ちゃん悲しいです」
「毎日、南の大迷宮に連れ出してくれてる人が言う台詞じゃないな」
帝國との戦争――通称マスコンバット、略してマスコンというコンテンツに参加出来るのは1人1日1回まで。マリリン達の場合、ログアウト前にいつも参加しています。
普通のオンラインゲームだと平日は1日2~5時間ぐらいしかゲームに裂くことは出来ませんが、この睡眠型VR機器スリフィディアを使用しているメイドオンラインでは、ほぼ全てのプレイヤーが1日15時間という長時間、ゲームの世界にログインしていられます。反面、休日のほとんどをゲームに費やす事は出来ません。とても健全なゲームです。子供達には3時間の勉強タイムも課せられてますしね。
とはいえ、第2の人生とも言っていい長時間のプレイ環境は、却ってコンテンツの過疎化が進みやすく死にコンテンツ化しやすくなっていました。周りに遊んでいるプレイヤーがいないと気が乗らなくなりますからね。この世界では移動にちょっと時間がかかるため、一回限りのPTメンバー募集も場合によっては難しい事が多く、人が集まらなくて結局そのコンテンツで遊べないという事態もあったりなかったり。まぁその辺は他のオンラインタイトルでも同じだったりしますけど。
ただ、VR内だと他に何か作業をしながらキャラを移動させるという事が難しいため、延々とえっちらおっちら走り続けるのを嫌う人達も結構出てきます。冒険で歩き回るなら我慢出来るけど、ただひたすらマラソンするのは嫌だという人は多いです。特にプレイ開始時の街には馬車などの乗り物がないため、例外を除いてほぼみんな走る事になります。
いくら15時間も連続してゲーム出来るからと言っても、隣街のコンテンツで遊ぶために毎日移動で1時間もマラソンするのは億劫です。出不精な俺には苦痛です。そんな人達が増えていくと、やはりコンテンツごとに偏りが生まれてきます。街の近くで遊べるコンテンツほど人が集まりやすく、移動に時間がかかるコンテンツほど過疎化が進む。例え見返りが大きいコンテンツでも、リスクやデメリットも大きければ人はなかなか集まりません。人が集まらなければ更に過疎化が進み、最終的に死にコンテンツ化。
それを危惧したプレイヤー達は、色々なコンテンツに大まかなサイクルを作る事で遊びやすさの向上を図りました。例えば、コンテンツごとに期間限定キャンペーンや強化月間を開催してみたり、そのコンテンツで遊ぶ時間帯を決めてみたりです。
今週はみんなで南の大迷宮を攻略しましょう。職人さん達もそのつもりでお願いします。今回のキャンプ地は○○ギルドが主体でどこどこに設置致します。時間帯はリアル時間で深夜0時から3時の間です。こんな感じですね。
キャンペーン企画が大々的に宣伝され人が集まる事が見えてくると、それまでなかなか足を運ばなかった人達も足を運ぶようになります。期間限定……お得な……セールス、バーゲン……職人さん達が集まるので自然とそういう催しも行われるようになり、それに吊られて奥様方も足繁く通うように。
そういえば、この前はブランド物のバッグ市というのもありましたね。この世界にもチラホラとブランドが出来てきているので、人気の職人さん達が作った物は中古でもそこそこの値段で取引されています。バッグ一つとっても、アイテムを収納出来るスキルを取ってない人達にとっては死活問題ですから。見た目以上の容量が入るバッグとかは超人気です。職人スキルや魔力聖力を持った特殊アイテムを素材に使う事でそういう物も作れるそうです。ちなみに俺はプチポちゃん限定でいっぱい収納出来るポーチを持っています。便利でっす。
そんなこんなで人が集まれば野良PTが組みやすくなり、目的が定まっていれば必要な物も用意されやすく、人と物が集まれば売買が活発になって職人さんも商人さんもお客さんも大喜び。いくら親子でプレイしていると言っても理不尽が多いゲームの世界では2人や3人ではどうにもならない事も多く、ちょっと大迷宮を奥に進めば6人PTではかなり苦しいです。
低階層ならば強い人ならソロでも十分いけますが、基本はやっぱり複合PTを組んでの攻略です。複合PTでは6人PTを最大で7つ一緒に組めるので、とりあえず募集で集まった人達で複合PTを組み、迷宮攻略中に途中で出会った野良PTを吸収したりして攻略を進めていきます。場合によっては他の複合PTと合体して同盟PTと化してボス戦に挑んでみたり。PT参加/脱退の自由度も高いので一見さんでもウェルカム。結構楽しくやっているみたいです。
このゲームではPT人数の限界はありませんし、画面を通して見るリアル世界のゲームとは違ってVR世界では実際に目の前に他のプレイヤーがいるので、傾向としてみんな共闘しようと思うそうです。明らかに見た目やばそうなモンスター達が次々と目の前に現れてくれますからね。死ぬと有無を言わさずホームポイントまでひとっ飛びなので、野良PTほど安全志向で人が集まってきます。
そういう人達とは違い、固定PTを組んでレる人やギルドメンバーのみで楽しみたい人達は、時間帯をずらして独占しやすいタイミングで大迷宮を訪れます。かくいうマリリン達も、フレンド繋がりでレイ君達やその他大勢を集めて、俺がログインする夜11時過ぎぐらいから毎日のように街の南にある大迷宮に出かけています。個人の都合があるので毎度同じメンバーという訳にはどうしてもいきませんが――ササメさんやリンちゃんなどの職人さん達の参加率は結構低いです。大口の注文とか入った場合には特にです。基本、素材が欲しい時や気分転換したい時に参加するみたいです――面子はだいたい似たり寄ったりなので、最近では俺もあまり肩身が狭い思いをしなくても……。
ちなみに、俺は吟遊詩人という職だけ明かしてします。戦闘中は基本的にプチポボウを使用しての回復役。シン君達にばれる前と同様、驚異的なスキルレベルとかは隠しまくってます。ササメさんからもらった例の短剣も現在は出番なし。たまにマリリンがプレゼントしてくれたミセリコルデが近づいてきたモンスターさんの血を吸うぐらいです。
「明日もコルヌリコルヌの大迷宮に行くんだろ?」
「はい。カズミちゃんも絶対に一緒です」
「なら、今はそれで我慢してくれ。マスコンに参加出来るようになるには、たぶん数ヶ月単位で修羅道に落ちないと駄目そうだし……」
「レベルアップ条件、カズねぇでも何か達成出来そうなのまだ見つからないの?」
「目下捜索中だな。シン君やササメさんの情報網も駆使して探してみてはいるが、どれも想像を絶する難度のものばかりだ。納品数100万個というのが可愛いものだと思えてくるようなな」
「100万個でも十分想像を絶する難度だと思うんだけど……いくら生成が楽なプチポちゃんでもね~」
「ちなみに1000万個ではレベ……」
「わ~っ! 聞きたくない聞きたくない! カズねぇの引き籠もり伝説は聞きたくない!」
大迷宮に入るのが夜11時。その後は各自好きに過ごして、深夜3時前ぐらいからマスコンに参加するというのが最近のマリリン達のオンラインスタイルです。
「あ、ユリっちの声が聞こえる。来たみたいだね」
「王都まででいいので、カズミちゃんも一緒に行きません?」
「今日はこの後、約束があるんだ。だから済まない」
「そうですか……」
「だが、明日なら大丈夫だ。だから、少し早めに出てたまにはマイホームダンジョンをショートカットなしに進んでみるか?」
「あ、それ良いね。ゾンフラちゃんともまた戦ってみたいし。今度こそ私の炎で燃やし尽くしてみせる!」
普通、マスコンに参加する人は、移動時間の関係上、マイホームのある港街エルファシルではなく西にある炎獣の洞窟を越えた先にある鉱山都市ヴィオレスク――ササメさん達が拠点にしてる場所です――もしくは王都フェネシスを拠点として活動しています。
西の洞窟の先は馬車が行き交っているためお金さえ潤沢にあれば移動には困りません。が、洞窟の東側であるこちら側は基本的に徒歩です。一部のプレイヤーはペットや使い魔に乗って移動したりしてますけど、そういう特殊職じゃない大半の人はドリンクがぶ飲みで走り続けるか、ホームポイントへの死に戻りを利用します。
しかし、例外がここに。一部の呪われたマイホームには地下にプライベートダンジョンが存在し、そこをクリアすると王都へテレポートが出来るように……。情報公開済です。
今の所、急激に販売価格が釣り上がった呪い物件の購入に成功し、尚かつ地下ダンジョンへ潜る事が出来るようになったプレイヤーは少数だそうです。その先にいるボスを倒し、例の加速世界の特殊イベントを発生する事が出来た人もちらほらいるとか。但し、そのイベントを達成出来た人はまだいないそうです。
そして悪意ある仕様として、イベントに失敗すると折角大枚をはたいて購入したマイホームの所有権は強制的に解除され、再び競売へと並んでしまいます。しかも、同じ家でもダンジョンの作りや特殊イベントの内容は毎回変わるため、攻略情報も基本役に立ちません。加えて、ダンジョンおよびイベントに挑めるのは6人までという縛りまで。
マイホームダンジョン攻略報酬が王都へテレポート移動出来るようになること、その先で発生する特殊イベントの攻略報酬がマスコンで武将となって参加出来るようになること、その2つの報酬がとある人物の手引きによって情報公開された事で、呪いのマイホーム物件は今現在最も注目度の高い高難度コンテンツとなっているそうです。
まぁ、あまりにも門が狭すぎて不満の声が大変あがりまくっているようですが。偶然にも攻略に成功してしまったレイ君達には、賞賛の声以上に明らかに悪意が籠もっていそうな妬みの視線が浴びせかけられているみたいです。早く次の攻略者が出て欲しいですね。
「今度は家まで燃やさないようにな。ほれ、注文の品だ」
「今日のプチポちゃんは黄金色なんだね。そちも悪よのぉ?」
「いえいえ、マリリン様ほどではありません」
「マリリン、あまり多用は控えて下さいね。必要のない時まで隕石降らせちゃダメですよ?」
「え~」
ゾンフラちゃん――本名ゾンビフラワーキングちゃん――との戦闘で家が燃えたというのは、マリリンが地下ダンジョン内で例の隕石法術を使用した結果、地下ダンジョン内にだけ隕石の雨が降ったと思ったら地上にも降っていたからです。
基本、街中ではイベント期間中以外では法術は発動しません。ですが、地下ダンジョンは街の外という扱いのため、隕石法術のように空から隕石が降ってくる事を前提とした法術の場合にはその限りではありませんでした。
但し、一部バグが生じているのか、それともそれが仕様なのか。隕石本体は地上をすり抜けて地下ダンジョンまでやってくる事が出来ても、隕石の周りでメラメラと燃えている炎は隕石が地上をすり抜ける際にバッチリ周囲に影響を出してしまうようです。
つまり、通過点であるマイホームは透過した隕石によっては破壊されませんでしたが、炎の余波できっちり全焼致しました。次の日ログインして超ビックリです。
幸いにして家付きの幽霊メイドさん達の手によってすぐにマイホームは修理されましたが、俺が大量に持ち込んでいた素材や錬金釜、プチポちゃんは全滅。マリリン達はスキル枠1つを使用したアイテム収納スキルで事足りていたみたいなので、各自の個室に設置していた家具を除けばほぼ被害なし。
ただ……部屋に飾ってあった可愛らしい?ぬいぐるみは五体満足でした。何気に破壊不可能オブジェクト扱いだそうです。家は破壊可能オブジェクトなのに……。この世の中、何かが間違ってます。
「おいっす、カズミ。今日も元気っすか?」
「70点ってところだな」
「また微妙な点数っすね……プチポ遊びもほどほどにしとくっすよ」
「無理な話だ。早々この生き甲斐は捨てられん」
「怪しい魔法おばばにはならないでくれっすね。その容姿であの未来だけは勘弁っす」
「そんな事より、このプチポ飲まないか? 実験で作りすぎて余ったんだ。今ならなんとたったの10万FGで譲ってやる」
「色々つっこむところがありすぎて、何からつっこめばいいのやら。とりあえず、ただなら貰うっす。ただじゃないならいらないっす」
「12万FG……いや、15万FGでどうだ!」
「増えてるっすよ!?」
「ええい、四の五の言わずに飲みやがれ。このリア充め」
「ちょっ……カズミには言われたくないっす!」
余談ですが、リアルのユリアちゃんユダちゃん姉妹はとっても可愛らしい双子さんでした。親に内緒でこっそり雑誌のモデルのアルバイトをしているそうです。そんな子と既に将来を約束してるとは、リアルのレイ君許すまじ!
レイ君にはセンねぇちゃん特性のポイズンプチポちゃんの餌食になってもらいましょう。
「お……このプチポ、美味しいっすね」
そんな台詞を吐いた10秒後、レイ君は地面に突っ伏しました。味と効果は一致しないみたいです。飲まなくて良かったでっす。
「カズミさん、リアルでもこっちでもレイには容赦ありませんね」
あとちょっとでホームポイントに死に戻りするというところでユリアちゃんがレイ君を回復致します。あとちょっとでというところが肝です。もしかしたらユリアちゃんもレイ君の事が好きなのかも……そう思ってしまう時がたまにありました。
例のホラー話の時、ユダちゃんの布団の中じゃなくてユリアちゃんの布団の中に潜り込んでいたら未来は変わっていたのかも知れませんね。今度、シン君にこっそりその辺のところをもう少し詳しく聞いてみようかな。
「では、そろそろ出発致しましょうか。カズミ氏、また明日お会い致しましょう」
「ん? それはリアルデートのお誘いと受け取って良いのか?」
「明日は化学の補習に出る予定ですし、その後は塾がありますのでとてもそんな時間はありませんね。申し訳ありません」
素で返されました。どうやら俺の扱い方をすっかり覚えてしまったようです。寂しいなぁ。
「カズねぇ、行ってきま~す」
「行ってきますね、カズミちゃん」
「おう、行ってらっしゃい。暴れるのも程々にしておけよ」
「この黄金のプチポちゃんがある限り、それはない!」
「断言したっす……今日もまた隕石の雨が戦場に降り注ぐ事が確定してしまったっす……」
「漆黒の覇者ダークナイト・シュツルムカイザーXさんは何故か漆黒の魔女ダークウィッチ・メテオプリンセスKさんに甘いですからね」
「ペガサス、私も乗りたいな」
聖水を被って地下室のある部屋へと入っていく5人をホールでお見送り。5人がいなくなってすぐに屋敷のメイドさん達が姿を現し、5人が通った道に魔除けならぬ聖除けの塩っぽい何かを振りまき始めます。ついでに俺の方へと突然一斉に向き直り、にた~っと。普通に怖かったです。
それは兎も角。
「さて、俺もそろそろ準備しないとな」
2階に上がり、身支度をサササッと済ませて屋上に。そしたら既にお客さんは屋上に用意していた椅子に腰掛け、優雅にプチポ茶を飲んでいました。俺の姿を見つけると、手を上げて挨拶してきます。
その隣では、白い毛並みがとても美しい淑女がピンク色の水壺に口を近づけお淑やかにプチポ水をペロペロ。最初はなかなか彼女がお気に召す水を用意出来なくて苦労致しました。彼女、意外とブルジョワ思考のようです。味や効果より、見た目や値段を気にするタイプでした。そしてそれが分かってからは、少しずつ俺に対する扱いも良くなっています。
「では、行くとしようか。我が皇国の救世主、漆黒の覇者ダークナイト・シュツルムカイザーX殿」
毎日お出迎えしてくれる皇国の天馬騎士ヴァージニアちゃんとその愛馬ウィンダリアちゃんと共に、俺も戦場へと出発です。必須条件のミッションをクリアしてないので、いくら俺が望んでも義勇兵としては戦争には参戦出来ません。が、例の特殊イベントで傭兵契約を結んでしまったため、俺はいくら拒んでもヴァニーちゃんの手によって戦争へ強制的に参戦させられていました。
ヴァニーちゃんがウィンダリアちゃんに跨ります。ウィンダリアちゃんが空へと飛び上がり、その胴体より吊された縄紐に括り付けられた俺が空へと放り出されます。よじれていた縄紐の影響でぐーるぐる。高いです。怖いです。目が回ります。吐きそうです。
そして戦場に到着すると、いつものようにポイッと。
「げぇぇっ、ダークナイトっっ!?」
砲弾の如く戦場に舞い降りた俺に、敵は悲鳴をあげ、味方は気勢をあげます。これ、別に俺が望んだ登場方法じゃないんですけどね。でも効果は覿面。
それじゃ、今日もいってみましょうか。帝國さん達には悪いけど、これが俺の仕事なんですよね。迷わず成仏しちゃってくださいな。
「やっほー。今日も元気なポックル様のごとうじょ……フガフガ」
わざわざこのタイミングで時間を止めて現れる羽虫妖精の口を封じ、本日のマスコンはじまりでーす。
次回の更新は10/6です。
次話より毎月6の倍数の日に投稿致します。(30日が無い月は月末更新)




