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第十捌話 激戦

アルゲン駐屯地は六角形の外壁で囲まれている。

この六角形とは現代戦における最大の防衛技術となっている。

外壁上には通路があって兵士達はそこから敵への銃撃を行っている。

外壁上の指揮官台からは幹部指揮官が長い指揮棒をもって隊員たちの指揮や激励を行っている。


「四小隊は第二角へ、四角の穴埋めは三小隊の四班で行え! 大丈夫だ心配するな!」


この指揮官のおかげであろうかアルゲン隊の士気は下がっていない。


「アビオン指揮官!」

「どうした?」

「敵の数が異常です!」

「頼む、しばらく持ちこたえてくれ…時期にハリック基地から戦車隊とワイバーン隊が救援に来るだろう。」

「りょ、了解しました。」

「ああ、武運を祈る。」


オウェリナ帝国主戦派との文明レベルはまさに月とすっぽん

主戦派の兵士は中世の騎士のような恰好をしている。

歩兵は槍を持ち指揮官は剣や弓を用いて戦っている。

オウェリナ側は時間が過ぎるたびに一人、また一人と倒れていった。

主戦派の指揮官、アイゼールは騎馬に乗りながら叫んでいる。


「てめえらぁ! 一歩でも退いてみろ、ぶち殺してやる! おらっ戦え!」


まるで恐怖政治だ…こんなやり方に兵士がついていくわけがない。

勿論こういう者が出てくる。


「ひっ、こんなの横暴だ!」


一人の兵士が弓を地面に叩きつけて攻撃目標とは反対の方角へと走っていった。

するとアイゼールが…。


「退くなって言ったじゃん。」

「⁈」


その瞬間アイゼールは逃げた兵士の胸辺りを剣で突き刺した。


「俺が脅しで言ったとでも思ったか?」

「な…⁈」


兵士の胸からは血がじわじわと布に染み込んでいく。

そこで兵士は完全に息絶えた。


「おら! ビビってねーで突撃だよ、突撃! 早く行け!」


アイゼールは号令をかけると千人規模の突撃が行われた。

アルゲン隊が引いた防衛線もとうとう超えられてしまった。

激しい弾幕の中敵方は徐々に距離を狭めて来る、隊員の中には絶望を顔に表すものまで出てきた。


そんな時だった。


「オオオォォォー!」


交戦中のアルゲン駐屯地とは反対の市街地側から甲高い叫び声が上がった。


「何だ?」


アルゲン隊の指揮官、アビオンが後ろを振り返る。

その光景は想像を絶した。

アルゲン市街地からは決起した住民らが昔の鎧兜を身に纏いこちらに向かってきた。

万人を超えるのか、ものすごい声量だ。

その声は絶えることはない。

数刻もしない内に決起軍と主戦派は激突した。

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