↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男たち 女たち  作者: yukko
華子
PR
13/47

友達から始めよう

見合い相手の矢沢和宏への返事が出来ないまま、見合いは終わった。

父からは「ゆっくり考えなさい。」と言われた。

どうやら両親は気に入っているようだ。

私からの明確な「断る」という返事が無かったことから、見合いの話は進むような結果になってしまった。

ただ、矢沢和宏から「華子さんと友人になりたいです。初めから結婚相手ではなく、友人としてお会いしたいです。」という返事を貰ったと父が言った。

父は「華子の気持ちを充分に考えてくれる良い人間だ。友人として会ってみれば良いと思う。」と言われてしまい、私は断る理由がなくなってしまった。

父のその言葉で、私は和宏と友達として付き合い始めた。


仲人から私が断らなかったと聞いたのだろう。

早速、仲人を通して次に会う日時の連絡が来た。

このことを私は幸代に相談した。


「さっちゃん、私、お見合いしたでしょう。」

「うん、どうだった?」

「う………ん。」

「嫌な感じの人だったの?」

「う………ううん、嫌じゃなかったの……だけど………。」

「だけど………何?」

「お見合いなのにね、お友達から!って仰ったの。」

「お友達から? えっ? 何? それ?」

「そうでしょう。」

「お相手の方は、華ちゃんのこと気に入ったのよね。」

「どうかしら?」

「気に入らなかったら、お友達から、ってことも仰らないよね。」

「そうかしら………私、分からなくって………。」

「………いいなぁ………。」

「えっ? 何が? いいの?」

「羨ましいから、いいなぁ~って言ったの。」

「羨ましい?」

「うん。」

「さっちゃんが私を?」

「うん! 

 だって………お見合い相手がお友達から始めましょうって仰ったのよね。」

「そうだけど、それが何か?」

「あぁぁ、気付かない?」

「何を?」

「お相手の方、『お見合いして直ぐに結婚じゃなくて恋愛しませんか?出来れ

 ば……。』って仰って下さってるのよ。

 羨ましい!」

「そうなの?」

「そうよ! 私なんか、もう結婚することが決まって、結納の日取りとか挙式とか

 の話になってるのよ。

 恋愛の経験なく結婚に突入するの。

 だから、恋愛しませんか?って仰って貰えて、凄く、すご~~く羨ましい。」

「そうなのね。」

「それがお見合いなのよ。

 それなのに……恋愛出来たらしたいです!って仰っておられる。

 羨まし過ぎるわ。」

「でもね、さっちゃん。

 お友達になりましょう、だから……恋愛しましょうではないわ。」

「何を言ってるのよ! 華ちゃん。

 男の子からの告白で『お友達から始めましょう。』って言われることがあるの

 よ。」

「さっちゃん、告白されたことあるの?」

「ないけど………テレビで見たもん。」

「テレビで! そうなのね、テレビで………。」

「モテないことは、仕方ないでしょう。」

「それは、私も同じだから………。」

「違う! 華ちゃんは、敢えてモテないのよ。」

「何なの? それは?」

「華ちゃん、ガードが堅そうだもの。

 お兄様も居られるし……きっと華ちゃんみたいな御令嬢は高根の花なのよ。

 華ちゃんだけに………。」

「そうかしら?」

「あの………ちょっと気付かなかった?」

「何を?」

「もう、いいです。」


幸代に相談した結果、お付き合いをして嫌ならお断りすればいい!という幸代の助言通りに私は和宏とお付き合いすることにした。

華子は着て行く服を選ぶのに時間が掛かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。