表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
32/44

第32話 再び砦へ

兵士たちに捕まるのは、

思ったより簡単だった。


アリッサは、

来た道を引き返し、

酒場の方へ向かった。


ほどなくして、

さっきの兵士たちが歩いてくる。


アリッサは、

彼らが気づくのを待ち、

あまり不自然にならないよう、

逃げるふりをした。


「いたぞ!」


追いかけられ、

あっさり捕まった。


兵士たちは、

目に見えて浮かれている。


「ついてるな」

「まさか、こんな所で」


アリッサは、

心の中でそっと呟いた。


――そんな偶然、

あるわけないでしょ。


手を縛られ、

馬車の荷台に載せられる。


揺れが始まった。


――これで、

砦に運ばれる。


檻に入れられるだろう。


でも。


アリッサは、

そっと目を閉じた。


――そこまでは、

想定通りだ。


馬車が動き出してからも、

兵士たちは口々に、

自分たちの活躍ぶりを

誇らしげに語り合っていた。


「これで、

賞金は

俺たちの物だな」


「提督にも、

褒めてもらえるかもな」


兵士たちは、

すっかり浮かれている。


「そういえば……」


一人が、

ふと思い出したように言った。


「男女の

二人組の話、

聞いたか?」


「ああ」


「この小娘のことを、

あちこち

嗅ぎ回って

いたらしい」


「おおかた、

賞金稼ぎだろうよ」


「出し抜かれなくて、

良かったな」


豪快な笑い声。


――男女の、

二人組?


まさか、ね。


アリッサは、

それ以上考えるのをやめた。


体力を、

少しでも残しておくために。


――少し、

眠っておこう。


そう思い、

目を閉じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ