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第3話 初演劇を終えて

幕が下りるとみな舞台袖に戻って来た。


まだ拍手が続いている。


初公演は大成功と言っていい。


みんなが笑顔になっている。


康太と、杏奈はダイレクトに感情を爆発させている。


黒逸と京志郎も静かにガッツポーズをした。


まひなだけは、演技を終えるといつものぽわんとした感じになった。


僕は開演前は監督兼演出として動き、開演中はナレーションをしながら照明も担当するという大忙しだった。


興奮冷めやらぬなか、さっそく部室で軽く打ち上げをした。


自販機で飲み物を買い、みんなで乾杯した。


僕はみんなに(ねぎら)いの言葉をかけた。


初公演でこの出来なら、大成功と言っていい。


役者だけでなく、脚本、音響、道具作りと裏方で頑張った京志郎にもだ。


「次回作ももう考えてあるんだ。楽しみにしていてくれ」と京志郎が言う。


周りのみんなはその言葉で盛り上がり、早くも次回はどうするなどと話をしだした。


あとは終演後の楽屋面会(舞台終了後に家族や友人を楽屋に招いて話すこと)を今後やるかどうかも考えた。


とりあえずは無しで、いずれやろうかなと思った。



2日後の月曜からは、早くも次の公演の準備に入る。


というのも、京志郎が公演の翌日、自宅で早くも次回作の脚本を書き上げてきたからだ。


僕と京志郎で打ち合わせをする。


次回は、杏奈と康太の二人芝居と決まった。


2人は喜び、脚本に目を通している。


次の公演までに僕と京志郎と黒逸で舞台道具を作ることになった。


まひなは、杏奈と衣装を担当することに。



今回出番のある2人は、台本読みから始まって、立稽古も順調にこなしていく。


僕と京志郎が話し合い、動きや演出を決めた。


その後は照明と音響合わせ。


小道具も順調に出来てきた。


みんなの顔が明るい。


次回の公演が近づいてきた。


広報を兼任している康太が次回の公演の宣伝をする。


僕らも許可を取り、本当に簡単なポスターも作った。


そして迎えた第二回公演当日。


舞台の準備が整い、いよいよ幕が上がったのである。

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