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リリスはこの話は
実は知識としては精霊より得ていた。
だが知識を持っていることと
理解をすることは別物である。
大の大人ですら動揺を隠しきれない状態である。
幼子の心には大きな傷を残した。
「さて魔物を我々
人間の魔法の残滓による突然変異だと仮定すれば
大精霊の魔法の残滓による突然変異が魔獣です」
この大陸に四季を与え
天候をも操る大精霊である。
その大精霊が及ぼす影響は計り知れないだろう。
「今や魔法は生活の一部となってしまいました。
大精霊を打倒し、原始的な生活へと戻るのが
正しい在り方なのかも知れません。
ですが、それは最早不可能でしょう。
よってエリーゼ達には大精霊の副産物を
討伐して貰いたいのです」
そこで口を挟んだのはフランクだった。
「お待ち下さい、女王様!?
もしや私の娘のリリスもでしょうか?」
「もちろんです、
むしろリリスさんがいなければ
これを成し得ることはでしょう」
女王の強い意志にフランクはたじろぐ。
女王の命令は騎士達にとって、国民にとって
何より重い。




