68/78
3-6
「この世界が火水土風の四つの精霊によって
構成されているのは皆様ご存知ですね」
その場にいた全員が頷く。
「エリーゼ、エドワードそして恐らく
リリスさんも知っているでしょうが、
精霊はそれだけではありません」
皆の視線が女王に視線がいったか思えば
リリスへと行き右往左往する。
女王が嘘など言う訳がない。
ただ一瞬にしてこれまで信じてきた常識が
覆され一同は混乱の中にいた。
「魔族とは第五の精霊、闇の精霊シェイドを用い
これに対抗出来るのは
王家のみ知覚出来ると言われる
第六の精霊、光の精霊ウィル=オ=ウィスプのみ
だからです」
女王は机の上の紅茶に口をつけると
話を続けた。
「その昔これを知った若い魔術師達は
他より抜きんでようと力を手に入れ様と
試みましたが、“魔族堕ち”する者
気が触れてしまった者がほとんどでした。
この情報はひた隠しにされてきました」
魔族に対抗出来る力がそれだけだと言うならば
それを得ようとするのは至極真っ当だろう。
ただそれは、あまりにもリスクが大きすぎたのだ。




