67/78
3-5
連れられた先は
女王の私室だった。
「失礼します」
部屋の中に入ると侍従はいなく
女王とフランク、エドがソファに座っていた。
「やぁ、我が校の子猫ちゃん達」
非公式の場なのであろう。
エドの態度からして分かる。
「エリーゼ、大変なことをしてくれましたねぇ。
箝口令は既にしきましたが……」
女王に先程の様な王の威厳はなく
少し疲れている様子だ。
5人は女王の促されるまま対面のソファに座る。
「それでその……精霊操作をした者は
どちらの方ですか?」
皆の視線はリリスへと集まる。
リリスは気まずそうに下を見るが
それ以上に父親であるフランクは
切迫した表情で腕を組んでいた。
「リリスさん、私から言えるのは
あなたの能力は大変危険だということです。
我が国、いえこの世界を根底から覆しかねません」
女王は一息おく。
「ただ最大の功労者であることも確かです。
そして、これから起こるであろう
魔族との戦いにおいても戦力となることは
間違いないでしょう」
エリーゼを除く生徒会のメンバー達は
騒然とする。
魔族との戦い?
平和な世にあって
それは受け入れ難い内容だった。
「まずは、この世界の成り立ちから
話さなければならないのかも知れませんね……」
女王はそういうと
ポツリポツリと話し始めた。




