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Nightmare  作者: 司馬 仲達
第2章 メイドと学園長と生徒会と
60/78

2-32

「衛生兵ボサっとしてないで、早く行け!」



フランクの怒声で兵達は慌ただしく動き始めた。

外壁はエドの魔法のおかげで何ら異常はない。

だが魔法が解除されると共に

壮絶な光景が兵士達の眼前に広がった。



「なんだよ、これ……」



誰かがポツリと呟く。

先程まで眼前に迫っていた魔物の軍は

元からいなかったかの様に跡形もなく消え去り

代わりに大きなクレーターがそこにあった。


合わせて肉が焦げた嫌な臭いが鼻につく。

魔物の行く末を想像してか

吐瀉(としゃ)する者も少なからずいた。



「ジン……!」



担架で運ばれるジンに撫子達は駆け寄る。

服や髪は煤けているが目立った外傷はない。



「あぁ、撫子か……」



ジンは気を失っていたが

撫子の呼びかけにより目を覚ます。



「どぉ☆楽しかった?

ダモたんは、やっぱり抜けなかったみたいだね」


「おのれ、何……」


「いや、いんだ」



エリーゼの問いかけに

撫子は激怒するが予想外にもそれを

ジンが制する。



「えぇ残念ながら楽しかったです。

ダモクレスに関しても会長の仰る通り。

これは聖剣ではなく魔剣の(たぐい)ですね」



撫子は気でも狂ったかという様に

ジンを凝視する。

自分を死地に追いやった者と

朗らかに笑って会話しているのだ。


自分の価値観にない世界が

そこには広がっていた。

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