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「ジン!!」
撫子はジンを見ると歓喜の声をあげた。
ジンはやってくれると信じていたが
それとこれとは別だ。
しかし喜びは束の間、
ポンっとポップコーンが弾ける様な音の後
炎の壁は消失し、その熱波を
爆発と共に周囲へと悪意を持って撒き散らす。
辛うじて逃れていた魔物達を
これみよがしに喰らっていく。
もちろん、離脱を試みようとする
ジンにもその歯牙はかかり……
「学園長、ジンを!」
「やっている!!」
エドはジンの過ぎ去った場所に
サンドウォールを打ち立てようとするが
城壁周辺に土精霊が集まっている為
上手く魔法が発動しない。
「―――サンドウォール!!」
幸か不幸か。
ジンが爆風により吹き飛ばされた事により
城壁近くまで飛ばされ
魔法を発動する事が出来、最悪の事態を
回避する事には成功した。




