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「何故って☆
ボクのリリたんのお披露目会に来たんだよ!」
「リ、リリス。何故、お前がここに!?
遊びではないのだぞ!?」
怒気を孕んだフランクの声に
リリスはエリーゼの後ろへと隠れる。
フランクは混乱していた。
学園にいるはずの愛娘が皇女と一緒にいる上
城壁の上とはいえ戦場となるであろう場所の
最前線にいるのだ。
学園であれば魔法を使える者がたくさんおり
もし城壁が破られることがあっても
街中よりは幾許か安全なはずだと考えていた
父の思いとは裏腹に。
「んー☆
フランクちんは下がっててね」
それを見てエリーゼは
リリスの頭を撫でながらフランクに相対する。
「ですが、皇女殿下……」
「下がれと言ったのが聞こえないのかな☆
あと、あの大軍は生徒会で受け持つから
聖騎士団は打ち漏らしでも狩っててね!」
フランクは己の耳を疑った。
ざっと見積って2000弱の大軍を5人で相手すると
いっているのだ。
あまりにも無謀が過ぎる。
「まあ、僕も正直不安ではあるんだが
若者たちに任せてみようじゃないか」
そこへ王国からの要請を受け
遅れながらに参上したエドがフランクの肩を叩き
宥めるように諭した。




