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「すっごい数だねぇ☆
でも有象無象の寄せ集めが来ても
興奮しないなぁ……」
その中で異色を放つのはエリーゼである。
城壁に登って最初は楽しそうに見ていたのだが
今はつまらなさそうにしている。
「ち、な、みにー☆
ジンジンのダモたんも抜けないよね?」
「抜けないですが……
なんですか、ジンジンて!?
会長、それに“ダモたん”ではなく
“ダモクレス”です!聖剣なんですよ!?」
聖剣ダモクレス。
王家の宝の1つであり所有者が
危機的状況にならなければ
鞘から抜剣することすら叶わない。
また刀身には
闇魔法ドレインが付与されている為
常に大気中のマナを喰らい魔力を
内封し続けており
抜剣かつ、それを制御出来る者がいれば
人外な力を持ち合わせることが出来る。
いつも穏やかなジンだが
語調を少し荒らげる。
聖剣を“ダモたん”扱いされて心外だったのだろう。
「こ、皇女殿下!!
何故この様な危険な場所に!?」
この騒ぎを聞きつけてかは
どうかは分からないが聖騎士長であるフランクが
作戦本部より駆けつけてきた。




