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店の入り口の方を見ると
たくさんの人集りが出来ていた。
それもそうだろう。
お昼時の人通りの多い時間に
半刻程ずっとお付のメイドを連れた
生徒会長、皇女殿下が覗き込んでいたのだ。
しかも中を覗くと今、学園中を騒がせている
リリスまでいるのだ。
話題にならない筈がない。
「ミネルバ、
カレーがどれくらいあるか調べてきて!
全部ボクが買うから☆」
「はい、直ちに」
ミネルバは状況が飲み込めておらず
ポカンと口を開けていたが
命令を受けると俊敏に動き出す。
合わせて
世話しなく他のメイド達も動き出した。
どうやら外の学生達に試食を行う様だ。
あっという間に
100食程の小さな目玉モンスターカレー(仮)が
出来上がり外の学生達と
往来を行く人々に配られていった。
空腹は最大のスパイスとは言うが
それだけなくシルビア達のカレーは
本当にほっぺたが落ちる程美味しい。
皆の顔が笑顔へと変わっていく。
―――その日以来
“ぱんでみっく”は行列が出来る様になり
リリス達の部屋には小さなリリスフィギュアが
置かれたのは、また別のお話。
シルビア「ハーッハッハハ。今日もたくさんの愚民共が妾の料理の虜となっておるわ。僥倖、僥倖!」
テレジア「シルビアちゃん!!そんなことしてないで早く手伝ってよ!」
シルビア「何故妾がその様な……痛い、痛い!手伝うから、手伝うからってば!!」




