2-11
わぁ、カッコいいなんて
リリスが言うものだから
ダークネスはくるくるとまわっては
ポーズをとっている。
「呼び込みをされてたのは
ご学友のテレジア様ではないですか?」
だがミネルバの攻撃は止まらない。
それを聞くとダークネスは転けた。
見事に転けた。
「そんなものは……」
「シルビアちゃん、久しぶりのお客様だよ!
そんなことしてないで
早くお料理作らないと!!」
ダークネスもとい、シルビアは
終わったという顔をしながら
呼び込みから戻ったテレジアに
ズルズルと厨房へと連れて行かれた。
―――数分後、
持ち直したシルビアが颯爽と
カウンターに登る。
「今宵、愚民共に振る舞うのは
阿吽絶叫、悪魔の調べその名も……」
「カレーライスです!」
シルビアの言葉を遮り、テレジアが
テキパキと二人分の料理を並べていく。
もちろんマミーの格好で。
ミネルバはメイドと主が
同席して食事をとることは出来ないと
断ったのだが
リリスは頑として譲らなかった。
カレーはご飯が皿の真ん中に丸く盛られ
目玉をつけられており
何かの魔物を模しているのだろう。
それだけでなく
スパイスの良い香りが部屋中に充満し
食指をそそる。
付け合せのサラダも水を弾き
新鮮そのものだ。
テレジア「ねぇ、シルビアちゃん。カウンターの上に乗るのはやめなよ、危ないしご飯食べるとこだし」
シルビア「それは譲れん。何故なら格好いいからな!フハハハハハ」
テレジア「まあ、いいか。どうせお客さんもあんまり来ないから」
シルビア「ええいさっさと呼び込みしてこんか馬鹿者!愚民共が1人もこんかったら貴様には給料やらんし、クビじゃ」
テレジア「えっ、酷いよシルビアちゃんー」




