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―――失礼致しました。
学園長室を後にした2人は
昼食へと向かうことにした。
「お嬢様の御要望がなければ
御部屋にて食事に致しますが」
「私、あそこに行ってみたいです!」
学園内を歩いていると
リリスが嬉々として指さしたのは
“ぱんでみっく”と看板を出している
おどろおどろしい店だった。
外観はどう見てもお化け屋敷。
唯一飲食店と分かるのは
店の前に出されいる黒板に
“Lunch time”と書かれているくらいだろう。
「お店に入ってくださーい。
私クビにされちゃいますぅー」
しかも、店の前には
包帯を全身に巻いた女の子が呼び込みを
している。
「可愛いお店だと思いませんか、
ミネルバさん!!」
「ええ、そうですね」
ミネルバは自分の感覚が
ズレてるのかと目を疑ってしまう。
店の集客具合を見てもミネルバが
正しいのであるが。
というか誰も入っていない。
店は閑古鳥が鳴いている。
「さっ、早くいきましょ!」
ミネルバは普段なら決して怪しい店は
入らないのだが。
小さなご主人様に手を引かれ
渋々入っていくのだった。




