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「お嬢様、本日もミルクたっぷりの
紅茶を用意しております」
「ミネルバさんの入れてくれる
紅茶好きなんです、ありがとうございます」
エリーゼの憤りを傍に2人は会話を続ける。
それを見てエリーゼはハンカチを噛み
涙を流していた。
―――窓の外から爽やかな風が
吹き込み、小鳥の囀りが聞こえてくる。
今日も平和な1日になりそうだ。
朝食を終えミネルバが
今日の予定について話し始める。
「本日のご予定ですがまず学園長様とのご面会。
あとは校内見学、合わせて
生徒会の皆様への御挨拶が
主なご予定となっております」
ミネルバは手帳を広げ
たんたんと読み上げるのだが
リリスは他人事の様に聞いていた。
違和感しかないのだ。
学園に来てからは急にお世話回りを
してくれる人達がつき
その上スケジュールの管理まで
行ってくれているのだ。
異次元に飛ばされた感覚に近いだろう。
そんな様子をみてミネルバは
少し心配そうに尋ねた。
「お嬢様、何かご都合が悪かったでしょうか」
「ううん、大丈夫です!
気にしないでね!!」
そんなやり取りを見て
エリーゼはもう一度、ムキーっと
叫ぶのであった。




