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「……で、ここで押さえておきたいのが
魔力には指向性があるということなのです!」
リリスは持ち直すと
スプーンをクルクル回しながら
機嫌良さそうに続けた。
「人によって魔法の威力が違うって
不思議だとは思いませんか?
それは魔力には強制力があって
魔力が強ければ強い程、精霊が
命令に従ってくれるからです。
精霊は基本的におさぼりさんなので
魔力を媒介に精霊を働かせる意志が
大切になってくるのです!」
リリスは
正しい認識はお店に欲しいものを
買いに来るお客さんがいて
お店側が人間でお客さんが精霊です、とも
説明を付け加える。
「また詠唱というのはイメージ付けを
しやすい様にしているだけで
魔法の構造や意図を理解していれば
本来、必要ありません。
例えばりんごの絵をかく時に
実物があるのとないのとでは
描きやすさが違うはずです」
撫子は不思議な気分だった。
5歳の子供に自分が教えを乞うているのだ。
素直にリリスを凄いと、尊敬出来ると。




