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そんな均衡も長くは続かなかった。
攻め手と守り手
運動量が多いのは一目瞭然で
エリーゼである。
徐々に疲れが見え始め
汗が手に溜まっていたせいか
刺突の際に手を滑らせ剣を離してしまう。
今が勝機とリリスが攻めへと
転じようとした矢先
リリスの身体は空中を舞い
地面に背をつけ空を見上げていた。
「えっ……なんで??」
既に首の横にはエリーゼの剣が
添えられておりリリスは狼狽える。
「チェックメイト☆」
「……勝者エリーゼ会長!!」
少しの間の後、撫子が審判を下す。
余りに衝撃が強かったようで
余韻から抜け出せなく
観客達もまばらに拍手をした。




