ある会社の男
調子に乗って続きを書いてしまいました。何卒ご指導のほどをよろしくお願いします。
「あぁぁぁ、う、う、うぅ、と、あぁしんど」
光溢れ、あたかも宝石箱の中のような輝きを放つ都会のビル街にあるとあるビル。最近何かとテレビやネットの広告などで宣伝し、知名度も高くなってくるとともに忙しくなり、休日出勤が増えてしまいろくに休めないせいで、妙に凝りやすくなった肩や肩甲骨を伸ばしている一人の男がいた。
「あぁ、しんどい、どうして土曜日の夜にこんな残業をしなくてはならないんだぁ、部長たちは飲みに行くからって先に帰るし、後輩は自分の仕事カバンに詰めてそそくさと帰るし、俺だって早く帰りたいよ〜」
と、頭の禿げた太っちょ部長と猫背の後輩を思い出しながら、一人電気の付いていないオフィスの中で大声で愚痴るのであった。どうせ誰もいないのである、こんなときぐらい好きに叫びたいのだ。
「大体、なんであいつさっさと帰るんだよ、どうせ彼女いないくせに、独身同士仲良く残業すればいいのによ〜」
長時間のパソコンとのにらめっこで相当酷使してしまった両目をぎゅっと抑えながら、二十代半ばにして未だに手編みの手袋をつけている薄情な後輩を恨めしく思うのだった。ふと、時計を見てみるとすでに21時を回っていた。
「うわ、もうこんな時間かよ、明日は新作ゲームの発売イベントだってのに…、よし、今から一時間以内に終わらそう、あとは書類まとめて部長のパソコンにメールするだけだし、待っててね愛しのゲームちゃん!」
男はカレンダーに赤いボールペンでグルグルと囲んだ明日の日付に軽くキスをし、背筋を伸ばすと、最後の残業へと挑んでいくのであった。
〜〜〜〜〜〜〜一時間後〜〜〜〜〜〜〜
「っよし!終わったー!」
暗いオフィスの中、男はガッツポーズをし、腰をひねっていた。いくら柔らかい椅子に座っているとはいえ、長時間のデスクワークは三十代を迎えた男の腰には耐えられぬ苦しみを与えていたのであった。
「さあ、帰って明日に備えて休まねえとな、少し遠出だからな〜、あぁ早く熱いシャワー浴びてー!」
仕事を終えた達成感を味わいながら、鼻歌交じりに夕食のカップ麺の容器を片付け、パソコンの電源を落とし、上着とコートを羽織る。まだまだ、12月も半ばだ。せっかく仕事を片付けたのに、風邪をひいては元も子もない。
「たくさん頑張ったんだ、明日ぐらいは楽しんでもいいよな!ご褒美、ご褒美」
社会に出て10年近く、結婚適齢期を過ぎ、独身貴族を楽しもうと開き直ってしまった男は、夜のビル街へと踏み出す。自分の人生だ、自分が楽しいように生きようではないか。
いかがだったでしょうか?自分の人生楽しみましょう!




