其七十一
過去バナ終わったぁーー!!
ってか、ミナガクに、色々と負ける~~~悔しいッ!(自分の作品だろ!)
それと、ちょっと重要なことがあるので、活動報告を出来れば見てください。
「ぉお…………………………」
長々とした話が終わった後、巴樹の口から発せられたのは微妙な感嘆の声だった。
だが、その他事情を大体聞いている組は、巴樹のように集中して聞くことができず、佳穂は瞑想中で、柴は勝手に巴樹の本棚から取り出した漫画を読み、利人は完璧に眠ってしまっていた。
(事情は分かったけど…………奈濟さんの悪い癖だよねー、長話)
ついつい話にノッてしまい、電話でもお説教でも普通の会話でも、話を盛って長くしてしまう奈濟さんの癖には、寮員全員手を焼いていた。
ただ、そのおかげで事細かに詳細を聞くことができて巴樹的にはまあまあラッキーだった。
「じゃあ、きいくんは元々ここにいたわけじゃないんですね。」
「うん。ある日ふらりとやってきて。」
「もう私(俺)達は何も知りません」状態の三人をほって、巴樹は奈濟さんに問いかける。
「今から五年前ってことは…………きいくんが十一歳の時ですか?」
「んー、そうなることもなくもなくもない。」
「?」
謎の奈濟さんの回答に、巴樹は首をかしげる。
すると、疑問を読み取ったように、奈濟さんはくすりと笑い言った。
「実はさぁ、きいって、"記憶喪失の状態"でここにやってきたんだよ。」
「………………………!?!?!?」
その意味を巴樹が理解するのには、数十秒の時間を要した。
唖然として固まる巴樹に、瞑想から解き放たれた佳穂が補足で付け足す。
「十一歳っていうのは、陵様が見た目でぱぱっと感じた年齢なの。
それで言うと、きいくんは十一歳から前の記憶がすっぽりないのよね。」
「じゃ、じゃあ、佐久さんが、従兄弟って、言うのは?」
「佐久さんが接触してきて、きいくんが微妙に受け入れたって感じなの。」
「…………じゃあ、佳穂さんのことは……………」
「それは、まだ私が十二歳の頃、きいくんが一時期佐久の家にいた時があって。
その時のことだよ。私は、いっつも休みの日は部屋にこもって本読んでたから。」
苦笑いしながら言う佳穂に、「ある意味…………すごい。」とつぶやく巴樹。
そして、「その頃、どんなお話が好きだったんですか?」と話を無自覚でそらし、佳穂は見事にそれに乗っかり、「うんうん!例えばねぇ~」と話し出す。
そんな二人を横目で見つつ、いつの間にか起きだしていたらしい利人が、奈濟に声をかけた。
「そう言えば、あいつが来たのは六月の最後の方じゃねかったっけ?」
「………………………え?ええ、確か…………………」
さすがに五年前のことなので、微妙に覚えてないようだ。
(なのに、事細かにきいがやってきた日のことを覚えているのは不自然なのだが、今はスルーである。)
「じゃ………………ちょうど、五年か…………」
ぼそりとつぶやく利人の言葉は、奈濟には聞こえなかったようだった。
そして、続けられたつぶやきも。
「…………復活してないだけでも、おかしいぐらい………………………だが、
…………………始まる………………」
すぐに。
四人が部屋の外に出て、少し経った後。
「………………………はぁ…………………」
巴樹は、大きく深いため息をつく。
そして、そのまま背後のベットに倒れこんだ。
すると、手に持っていた一つの便箋が、倒れこんだ衝撃でくしゃりと音がする。
びっくりした巴樹は、慌てて便箋をベットの上に隔離した。
だが、少し端が折れてしまっていた。
でも、巴樹は気にしなかった。
静かに封を切ると、一度目を通したその手紙を取り出す。
そして再びその緑色の眼を動かし、つづられた文字を追っていく。
「…………………………………ッ…………………………!………」
半ばまで来ると、巴樹の瞳からまたもや大粒の涙が零れ落ちる。
今度はぬぐうこともせず、そのため文字は少しずつにじんでしまう。
「………………………ゃあだ………………………信じたくなぃ…………違ぅ………違ぅもん……………きぃくんはぁ、ちょっと口が悪くて…………不愛想で…………………みんなからモテモテで……………でも、こんな私でも、すっごく優しくしてくれた、ぃい人だもん……………!………そんな人がッ………………黒の………御子のわけ……………なぃもんッ……………!」
十歳の子供のように泣きじゃくる巴樹。
ついには、手紙をベットの上に投げ、顔を覆い本格的に泣き出してしまった。
見え隠れする口からは、「違ぅもん……………!………違ぅもん!」と、同じ言葉が呪文のようにあふれ出す。
あまりに泣きすぎて、巴樹の腕はびしょびしょになってしまっていた。
それがしばらく続いていたのだが、いつの間にか泣き疲れてしまったようで、その声も聞こえなくなってしまった。
それからしばらくして。
「巴樹ちゃん?ご飯だよ?」
と呼びに来た御津葉が見たのは、
悲しげに、肌を涙で濡らしたまま、その金色の髪をさらりとながし、床で眠る純粋無垢な少女の姿だった。
だが、その顔にはなぜか、かすかに微笑む笑みも浮かんでいた。
御津葉は、しばらく棒立ちでいたが、足音を消してベットに近づき、掛け布団をゆっくりとその天使にかけてあげた。
そして、自らもにっこりとほほ笑んで、小さくつぶやいた。
「おやすみ…………………」
ふふ……………と笑うと、御津葉は静かにその部屋を後にした。
我らが姫様…………………
【久々に登場!ドラすく裏秘話】
きい「つか、なんで俺の名前って女っぽいんだよ。」
都「実は…………私の同級生だった子のあだ名がきいで…………」
陵「違うよー!」
二人「「え?」」
陵「その時はまってたアニメのヒロインの名前がきいでさ!そりゃあ可愛いのなんの…………ヒッ!」
きい「…………………す」
都「え?え?ちょっと…………」
きい「////殺してやるっ……………!!」
陵「…………バイバイ♪」
都「あ、消えた……………」
陵のやつは、本文に入れようかと迷った挙句、こちらに来た案です。
ちなみに、きいの名前は、私の言った説が八割、あと、「なんか、ヒーローって、かっこいいのもいいけど、可愛いのもいいよね!」ってな考えが後二割です。
きいの性格も、この二割から来てます(笑)
きい、可愛いッ☆




