其五十六
申し訳ないです!
こけて足をくじいてしまい、(しかも、少し腫れている!?)しばらくまともに立てず、投稿できませんでした………<m(__)m>
ちなみに、まだ足首は包帯ぐるぐるです笑
きいが、三人と会談しているその日の午前中。
睦月寮のある部屋に訪れた人達がいた。
「巴樹ちゃぁーん、ふわりです。」
黄緑色のボブをふわりおなびかせふわりがそう言うと、ゆっくり目の前のドアが遠慮がちに開く。
奥から、寝間着姿の巴樹が姿を現す。
ふわりの姿を見ると、巴樹は少しびっくりしたように言った。
「ふわりさん…………に、確か……桜さん?」
「お、私のこと、覚えててくれたんだ!ありがとね、巴樹ちゃん。」
「あはは………ついてくるって言ってさ…………。」
ふわりの後ろから現れた桜に苦笑いをしながらふわりが言う。
彼女は清水桜。
二十七族生の、ふわりや巴樹と同じ五行龍、華龍精である。
「ちょっとお邪魔していいかな?」
「あ、はい……………。」
こくんとうなずき、巴樹は二人を部屋の中へ招き入れる。
お邪魔しまぁす……と小さくつぶやきながら、二人は椅子に腰かける。
「お茶、出してきましょうか。」
「んー、いーよいーよ。気にしないで。」
花が咲いたような笑顔で、桜は顔の前で手を横に振る。
「そうですか………」と言いながら、巴樹は二人の前に座った。
ぱっちりと目を合わせると、巴樹は口を開いた。
「あの、それで………今日はどうされたんですか?」
そう言うと、ふわりが少しだけまじめな表情になって、巴樹に問いかけた。
「奈濟さんから聞いたわ。ずっと部屋にいるんだ……って。いったいどうしたの?」
すると、巴樹が一瞬にして深くよどんだような表情になり、言葉を詰まらせる。
それを見て、すすすすす…………と桜が巴樹の横へ移動し、背中をゆっくりとさすってあげる。
「無理して言わなくてもいいよ。でも、一人で抱え込んでいるよりも、誰かに話したほうが楽になれるかもよ。」
光を無くしたような巴樹の瞳に、微量な光が戻ってくる。
そして、その言葉から少しの間の後、巴樹はぼそぼそと喋りだした。
「実は………学校で突然いじめを受けたんです。」
「「!!」」
「しかも、いじめの主犯格が、前日までとても仲良くしていた友達で、余計にショックが大きくて……………。」
戻ってきたと思った光が、しょんぼりとした巴樹の感情によってか、再び消え失せてしまう。
「それに、最近、きいくんの態度がおかしくて………………」
と、その言葉に、ふわりが驚いたように言った。
「っ……!巴樹ちゃん、きいくんの態度がおかしいのはいつから?」
ふわりの質問に疑問を覚えつつ、巴樹は答えた。
「ちょうど………軈之球の異変の次の日くらいからですけど?」
すると、その答えに、桜とふわりが顔を見合わせ難しそうな表情をする。
まったく意味が分からない巴樹は、二人に聞いてみた。
「あの………それがどうしたんですか?」
だが、桜とふわりはごまかすように笑って言った。
「ううん!なんでもないよ!」
「なんとなく、聞いてみただけだから。」
そう言ってはいるが、二人の瞳は正直だった。
((どうしよう……………!?))
二人が帰った後、巴樹の部屋にはまたもや来客があった。
というよりは、『来ネコ』である。
「『ぶんりゅうのぎ』?」
「はい!漢字で書くと、『分ける龍の儀』となります!」
巴樹の式神、ゆゆが、満面の笑顔で言う。
ふわり達が帰るのとほぼ入れ違いにやってきたゆゆは、いつも通り、どこかの誰かさんと似たかのように、突然部屋のベットの上に登場した。
もちろん、巴樹が驚かないわけがない。
だが、そこは自分の式神。
数秒で元に戻り、巴樹はゆゆの話を落ち着いて聞いていた。
そして、【分龍の儀】の話題に戻る。
「それが、平安時代に風華が行った儀式なの?」
「その通りです!」
なぜこの話題なのかというと、この間の軈之球の異変の時に巴樹に起こった不思議な声について、そして、その後に、巴樹が封じ込めの力を抑制しつつ、最大出力で軈之球を祓えたことについて、ゆゆに調べさせていたからである。
そして、その調査最中に風華が行ったらしい【分龍の儀】について分かったため、ついでに報告しているのだ。
「ちなみに、分龍の儀ってなぁに?」
「あ。そうでした!
ええっとですね…………分龍の儀というのは、この国でも扱いこなせる者は数えるほどとされている、かなり難しい儀式の一つなんです。………………」
術をかける者が生きている間にこの儀式をすると、死後、その者は魂と意識とに分離される。
まず、【魂】は転生する【命】となり、現世へ。
分離された【意識】の方は、術をかける者が使用していた物………風華の場合は扇………に宿り、受け継がれ、守られることで、現世へ。
そして、現世で二つの【魂】と【意識】は共鳴し合い、転生されし【命】のもとへやってくるのだ。
「……………ここまでが、一応分龍の儀です。」
「……………。えっと…一つ聞いてもいいかな?」
長かったゆゆの説明が終わり、一息ついてから巴樹はゆゆに聞いた。
【ドラすく登場人物紹介こーなー!】
清水桜
二十四歳。O型。身長171,4cm
五行龍、華龍精
武器 刀「桃花」
マイペースな自由人。
生粋のアニメオタクで、最近のお気に入りは『ボリビアラビリンス!』というアニメ。
部屋にはボリラビグッズやフィギアだらけ。
ふわりとは、アニメ・オタク仲間。
ちなみに、料理が壊滅的に下手で、きいいわく、あだ名は「産業廃棄物生み出し機」




