其四十八
たぶん、あと1、2話で、引っ張り続けてしまった軈之球編を終了します。
っていうか、させます!
さすがに長いわ!私のバカっ!
それと、新しく入ったコーナー達を、さかのぼってちょくちょく入れてきます。
きいや、巴樹も出しますぜ!
「佳穂さんっ、悠さんっ」
「あ、巴樹ちゃん!大丈夫?!」
「はい。……あと、すみません。なんか勝手にやっちゃって。」
きいと澪から離れた巴樹は、佳穂と悠のいる、軈乃球の下あたりにやってきた。
ほぼ真上に軈乃球があり、三人のいる場所は周りよりも格段に暗い。
お互いの顔も、断片的にしかわからないぐらいだ。
だが、なんとか佳穂がいる場所を把握し、巴樹は謝る。
明かりを灯すと、クラや澪に気づかれるので、暗闇の中で三人は話す。
「ううん。びっくりしたけど助かったよ。ありがとう。……ほら、悠も!」
「…………ありがと。………ってか、佳穂が暴れなきゃこんなことには………。」
小さくお礼を言った後、悠が佳穂を非難する。
が。
「うっ…………………。」
「それで!これ、どうするの?!」
「え、えとですね………。」
おなかを勢いよく突かれ、その場にうずくまる悠に、巴樹は声をかけようか迷う。
でも、佳穂がまったく笑ってない笑いで巴樹に話しかけ、苦笑いをするのであった。
そして、その笑いが止まった後、巴樹は言った。
「方法は……………封じ込めの力で、軈乃球を封印します。」
戸惑いの声から一転。
巴樹は強い口調で宣言した。
その言葉に、佳穂はびっくりしたようで。
「で、でも……大丈夫なの?」
それは、巴樹の体が弱いことを知っていてのことだった。
でも、巴樹は頭を振って言った。
「私の体のことは気にしないでください。だって、一刻も早く、この街を救いたいんですから。」
しばらくの沈黙の後、佳穂が言葉を発した。
「………分かった。でも、これだけは約束して。」
一度言葉を途切れさせた後、佳穂は続けた。
「絶対に無理をしないこと。」
「はい。」
すると、佳穂が巴樹の肩をぽんっとたたき、思いがけない提案をした。
「じゃあさ、私に一つ提案があるんだけどさ………
こいつと、『みんな』に
協力、してもらおうよ。」
「???」
「うわぁ………やっぱり間近で見ると、大きいんだね………。」
「ええ……想像以上だわ………」
「すごぃ………」
それから数分後。
三人の女性が、巴樹達のもとにやってきた。
やはり暗すぎるということで、互いがちょっと見えるぐらいの灯りを悠が灯す。
だが、さすがに暗闇に目が慣れて、だいたいの動作は分かるのだが。
「あ、赤奈さん!」
「お、巴樹ちゃん!また会えたね。」
一人は真っ赤な髪をポニーテールにまとめた赤奈。
そして、残りの二人が。
「赤奈さんは知ってるんだね。で、この二人が………。」
佳穂が、順々に手で指ししめしながら教えてくれる。
「こっちが伊勢砥雛さんで、こっちが真黄野莉々ちゃん。二人とも色龍精なんだ。」
「よろしくね。」
「よろしくぅー!」
真っ白なミディアムヘアの雛と、黄色のツインテールヘアの莉々が挨拶をする。
落ち着いたような雛とうってかわってとても明るい莉々は、まさに真逆だった。
「よ、よろしくお願いします。」
ぺこっと頭を下げると、明るい莉々の声が上から降ってきた。
「そっか、そっか!あなたが封じの姫様なんだね!」
その言葉に、はっと顔を上げると、お日様みたいな莉々の笑顔が目の前にあった。
「改めて、真黄野莉々だよ!色龍、黄龍精だよ。よろしくね!」
「じゃあ私も。……伊勢砥雛です。色龍、白龍精です。」
「えと、七橋巴樹です。五行龍、風龍精をしています。」
いつの間にか自己紹介タイムになりかけているところを、佳穂がばさりと切る。
「あのー、時間がないので、要件いいですかー。」
すると、三人はくるりと佳穂の方を向いた。
その時。
少し向こうのほうから、男の子の声がしてくる。
「遅れてごめんなさぁーーい!!」
やってきたのは、緑色の短めボブに茶色の瞳。
どこか誰かに似ている男の子だった。
六人のいるところまでやってくると、その男の子は両手を合わせて頭を下げた。
「ほんっとうにごめんなさいっ!僕の担当してるところでクラがでてきちゃって。」
戸惑っている巴樹に、雛が耳打ちして教えてくれた。
「この子は、緑葉星くん。緑龍精だよ。」
「そ、そうなんですか。」
(緑葉………どっかで聞いたよーな………?)
何か頭に引っかかっているようで首をかしげる巴樹。
だが、そんな巴樹にお構いなしに、佳穂は、その場に揃った色龍精達に告げた。
「えーと、これから、『色彩封印の儀』を執り行っていただきたいと思います!」
すると、その単語を聞いた途端、五人の顔が引き締まった。
【ドラすく登場人物紹介こーなー!】
伊勢砥雛
二十五歳。A型。身長169、4cm。
色龍、白龍精。
武器 横笛「銀白」
天然だけどしっかり者。
神社巡りが趣味で、全国制覇が夢。
ご朱印帳は必需品で、その数四冊!?
実はマンガ家で、人気者。
〆切は頑張って守ってる。




