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ドラゴンすくらんぶる!  作者: 葉月 都
第肆章 真実への戦い
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其三十九

遅くなり、すみません<m(__)m>

デビ………新小説の執筆しちゃってたりしてて……本当にすみません。

これからは、頑張って一日一本頑張ります!


「っ!?」


突然、ゆゆがピクンッと立ち上がる。

巴樹は、驚いたようにゆゆを見た。


「どうしたの?!ゆゆ。」


真っ青なゆゆを心配し、巴樹は声をかける。

すると、ゆゆが大きく目を見開き、おびえた表情で言った。


「も、も、もの、すご、い、ちか、ら………!」


目に再び涙を溜め、ゆゆはばたりと倒れた。


「ゆっ、ゆゆっ?!」


慌てて抱き起すが、ゆゆは完璧に気絶してしまっているようだった。

ぎゅっとゆゆを抱きしめ、巴樹はつぶやく。


「まさか……『あれ』、が………?」


目の前の景色がぼやけていく。

その時、頭を殴られたような衝撃を感じ、巴樹はばたりと倒れてしまった。







あれ?ここは、どこ?


私が目を覚ますと、そこは、一面白い世界だった。

服も真っ白な無地のワンピース。


私自身が、白にのみこまれたみたいだった。


刹那


目の前の空間がぐにゃりと曲がり、見覚えのある景色が目に入った。


でも、今度は伏見町ではない。


一度だけ見たことのある、あの景色。


「平安京?」


だが、前に夢で来た平安京とは違っていた。


土壁はところどころ崩れ、瓦屋根ははがれている。

道は凸凹、人もいない。


「なに、これ………。」


唖然としていると、私の脳裏にある人の話が蘇ってきた。


『阿衡事件に、クラと黒の御子が関わっていた。』


ふわりさんの言葉だ。


あの日、龍雅会に行った私は、『闇阿衡乃一年』について調べてみた。



その一年は、ほとんど平安京は壊滅状態であったらしい。

武士も手が出せず、ほとんどの人が苦しめられた。


龍精と陰陽師が力を合わせて治療にあたったが、手が全く回らなかった。


さらに、黒の御子の呪術によって、治療にあたる人々をも苦しめさせていく。


そんな時、姿を現したのが、封じの姫。

黒の御子と対峙し、勝利を収めたのだった。


そして、封じの姫は、壊滅寸前の平安京の『つらみ』や『悲しみ』・『怒り』を封じ込め、平安京を元に戻したのだ。



だけど、この平安京は、文字通り、


壊滅状態。



つまり、封じの姫が現れる前か、現れてすぐの頃であろう。



私は、もう一度よく平安京を見ようとする。


すると、また空間がゆがみ、平安京は消えてしまった。

慌ててあった場所を触ろうとするが、その場に縫い付けられてしまったかのように動くことができない。


と、どこからか声が聞こえてきた。


〈こんにちは、私の生まれ変わりの女の子。〉


私とほとんど同じ声。

私は気づいた。


風華だ。


そう思った時には、私は口を開いていた。


「風華、ですね?」

〈そぉ。〉


風華の声が、優しく笑うように聞こえてくる。


「ここは、どこなんですか?」

〈うーん…しいて言うなら、私の記憶の中だよ。〉


記憶の、中?


「どうして、私はここに来たんですか?」


少し間があった後、風華は再び話を始めた。


〈警告を、しに来たの。

私はちゃんと封じ込められたけれど、あなたは、まだ力の制御が完璧には出来てない。


そして、あなたの世の黒の御子とは………必ずと言っていいほど、戦いに苦戦するわ。いろんな意味で。


だから、これから起こる異変で、しっかりと慣れておくこと。

私だって、何度も抑えられるわけではないからさ。



前世と運命にとらわれてはダメ。

今の気持ちを一番に考えて。〉



悲しそうな風華の声の後、私の意識がまたもやブラックアウトした。







「………!、巴樹ちゃんっ!、巴樹ちゃん!」


目を覚ますと、今度は見覚えのある自分の部屋にいた。

そして、ドアップの奈濟さんの顔。


「ふおっ?!」


ずさっと後ずさりして、巴樹は叫ぶ。


「ななななな、なんですかっ?!奈濟さんっ?!」

「とにかく大変なの!お願い、早く!!!」


ただならない奈濟さんの気迫と言いぐさに何かを感じた巴樹は、急いで支度を済ませて一階に降りる。


そこで巴樹が目にしたのは、



「きいくんっ?」



知らない青色の男の人に支えられ、ふらふらの状態で立っているきいであった。


口からは小さく血を流し、なんだかやつれている。

息も荒く、今にも倒れそうだった。


ダッシュで駆け寄ると、男の人が口を開いた。


「また、無理をしてしまった。佳穂を呼んでいるから、そのうちに来る。」


巴樹は、その人の声を聞いて気が付いた。


「あれ?………もしかして、『ケイラ』?」


ケイラ、とは、最近巴樹がはまっている、日曜朝放送のアニメの登場人物の一人。

ぽつりと巴樹がつぶやくと、その男の人は、ぷいっとそっぽを向いて言った。


「早く。重い。」



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