其三十八
ひなまつりの外伝を執筆してます!上がるかどうか分かりませんが、精いっぱい頑張ります!
それと、誕生日の外伝ですが、さすがに一本作るのが大変だし、投稿ペースに支障をきたすため、あとがきに、ミニコマを載せます(^^♪
ちなみに今日は、まだ未配信の赤奈です♪
そのうち出てきますよー
「どどど、どういうこと?」
突然現れたみゆに、動揺している巴樹が聞く。
ゆゆは、いまだパクパクと、酸欠の金魚のように口を開けたり閉じたりしている。
「先ほど話されていた、みなさんの前世について、少しだけ。」
その時、巴樹は思った。
(何かに耐えているような、悲しそうな表情、きいくんみたい…)
「巴樹様は、先ほど、『たまたま武器に風華の意識が宿ってて、偶然封じの姫だった』とおっしゃっていました。また、『しかも、ふわりさんも同じ時代に前世の魂を持っていた』ともおっしゃっていました。
この二つの問いについて、私が言えるのはこれだけです。
『黒の御子』が、そうなるように呪術をおかけになったのです。」
太ももの上に置いた、小さな白い手をぎゅっと握りこむみゆ。
巴樹は、その言葉に息をのんだ。
「呪術、を?どうして………?」
巴樹の脳裏には、なんとなく予想は浮かんでいたが、あまり信じたくはなかった。
すると、横から、おずおずとゆゆの声がした。
「きっ、きっと…『復讐』のためです………!」
そう言い、ゆゆは突然あふれんばかりの大粒の涙をこぼした。
それには二人とも驚いたようで、ゆゆを泣き止ませようと試行錯誤中。
数分して、やっと落ち着いたゆゆ。
その姿を見て、みゆは再び口を開いた。
「ゆゆちゃんの、言った通りです。黒の御子は、死ぬ間際、自分の残りの呪力を使い、呪いをかけたんです。
『我の計画を邪魔せし龍と人間どもと、再び来世で会いまみえ、復讐を遂げるのだ。』
と。
これが、黒の御子の最期の言葉だったそうです。」
「じゃあ…私たちは、黒の御子の呪いによって、出会った、ってこと?」
悲しそうに目を伏せる巴樹。
その時、ふと思い出したことがあり、巴樹はみゆに聞いた。
「そういえば、きいくんの前世ってなんなの?」
すると、うぐっとしたような顔になり、少し間をおいてからみゆは言った。
「まあ……そのうちに、分かると思います、よ。」
そう言うと、みゆはパチンと柏手を打つ。
蜃気楼のように、みゆの姿は見えなくなってしまった。
巴樹は、みゆの座っていた場所を、いつまでも、いつまでも、見つめていた。
「うわ……。」
「これは………。」
一方。
こちらは、睦月寮より北寄りの、ある空地。
利人の去り際、異様な気配を感知した二人は、そのまま走って気配を追ってきて、この場にたどり着いた。
二人が目にしたのは、
地面に大きなひび割れが出来ていたのだ。
「すんごい嫌な予感がする………。」
「同感。」
活断層のようにも見えるが、そこまで大きくはない。
だだっ広い空地の端から端まであり、だいたい二十五メートルプールぐらいの大きさだ。
幻術により、見つからないようにしてあったため、まったく発見できなかったのだ。
「この呪力……軈之球だ。」
少し目を閉じてから、きいがつぶやく。
そのつぶやきを聞いて、利人は再度割れ目を見る。
「見つけられなかったのは、幻術と、結界が働いていたから。でも、今回見つかったのは、その二つが弱まり、呪力があふれたから。てことは………。」
二人は顔を見合わせうなずいた。
「「軈之球の出現が近い。」」
その時。
二人の上の空が、赤黒く染まる。
ぴたっと背中合わせになり、きいと利人はどこからか武器を取り出す。
「何秒?」
「30秒。」
ぐおおおおおおおお………
うおおおおおおおお………
まるでゾンビのように、クラ達が四方八方から現れる。
しかも、どれも大きい。
不思議な会話の後、二人は武器を構え、腰を低くする。
「じゃあ、30秒で出来なかったら、今度砂糖そのまま食わせる。」
「それだけはごめんだ。」
体から水色と青の力を放ち、にやりと笑う。
その瞬間。
はじけるように二人は飛び出し、光の速さでクラ達の間を駆け抜ける。
きいは刀。
利人はカマ。
二つの銀色の光が、どんどん辺りを埋め尽くす。
パンっと一斉にクラがはじけ飛び、空も元通りになる。
「三十一秒。」
「チッ………」
苦虫をつぶしたような顔で舌打ちするきい。
その反面、利人は口に笑みをたたえていた。
すると。
「ちょっと、まて。」
一瞬で、きいの顔が真顔に戻る。
そして、目にもとまらぬ速さで、あの割れ目へ。
「おい!」
と振り返った利人は、ある光景を見てしまう。
小さな子どもが、割れ目のすぐそこで転び、きいの体が割れ目に消えていく瞬間であった。
すると。
突然、割れ目の中から、あふれんばかりの黒と水色の光がほとばしる。
利人の顔が、真っ青になった。
まるで、
何か恐ろしいものを見ているかのように。
【ドラすく誕生日 ミニ一コマ 雅赤奈編】
赤奈「やったぁ!今日は、ボルダリング場が誕生日割引で安いー!」
きい「年上の方に言うのもなんですが、暑苦しいです。あと、うるさい。」
年上組「いっつも年上に敬意払ってねーだろー!!!!」




