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ドラゴンすくらんぶる!  作者: 葉月 都
第肆章 真実への戦い
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其三十七

説明重視の回になりました(苦笑)

おかげで、昨日は大変な目にあいました………


「武器の名前?」


ゆゆと二人で猛ダッシュして帰ってきた巴樹は、自分の部屋で話を聞いていた。


(そー言われてみれば、そーかも………)

「巴樹様の扇は、『風華』でしょ。で、前世の名前も『風華』。七橋家に行って、調べてきたよ。

言われた通り。

全員、ってわけじゃあないけれど、武器の名前とその人の前世の名前とが一致してた。」


はむっとおやつに持ってきたクッキーをほおばるゆゆ。

だが、巴樹はその間も考え込んでいた。

そして、ある一つの結論に至った。


「もしかして、私たちの武器を作ったのは、私たちの前世、ってこと?」

「ほふ!」


三個いっぺんに食べ、「そう!」とうなずくゆゆを見て、巴樹はつぶやくように言った。


「ううー、なんか引っかかってるような………。」


すると、クッキー三つを食べ終えたゆゆが、満面の笑顔で笑った。


「あとね~、いい情報が手に入ったの~っ!」

「?」


にひーと笑うと、ゆゆはもったいぶってから言った。


「ええっと、………『龍神の洗濯』だったっけ?」

「『龍神の神託』、じゃないかな?」


「あ、そうそう!その洗濯の呪文を唱えることで、さらなるぱわーあっぷが出来るんだって!」


「………神託ね。」


苦笑いしつつも、巴樹の目は真剣だった。


龍神のせんt……神託とは、龍神、すなわち龍精にとっては神である、四神の一人、【青龍】からのお告げのことである。

神託を受けられる者は限られていて、青龍に認められることで下されるのだ。


神託の呪文は、別名『龍衣りゅうい』とも言われ、伝説ではあるが、ゆゆの言った通り、力の増幅と更なる『何か』を授かるらしい。

いまだ、神託が下されたものは、たった三人しかいないという。


「でも、それと、私たちの前世と、どう関係しているの?」


ずっと頭に引っかかっていた疑問を、ぽつりとつぶやく。

すると、今度はにやりと笑ってゆゆは言った。



「じゃあ、私が聞いてきたのを、巴樹様の場合として話すねー。


前世が風華=封じの姫の巴樹様はー、同じ『風華』っていう武器を持っているよね。

武器のほうの風華には、封じの姫の力が入ってるでしょ。


この前…巴樹様がこっちに来てから、少しして起こった、號の事件。

あの時は、『怒り』のまま、封じ込めの力を使ったでしょ。

だから、体が弱いのもたたって倒れちゃった。


巴樹様の前世の方の風華は、魂としては、巴樹様に変わったけれど、意識としては扇に宿っているんだ。

あの時は、二つの風華が止めたこともあって、なんとか治まったの。


でも、もし、巴樹様の体が弱くなくって、風華が前世じゃなかったら、風龍が暴走して、大変なことになっちゃったかもしれないんだ。


つまり、洗濯=龍衣には、力の暴走を止める力があるんだ。

そして、龍神の洗濯は、前世と現世の魂を絡み合わせる力をも持っているんだ。



んー、話しててよくわかんなくなってきちゃった。


つまり、武器に込められたその人の前世の意識と、その人の意識が合うことが、龍衣っていうこと!」


「?」


やっぱり巴樹もよく分からなかったようなので、ここで簡単に説明しよう。



まず、前世=風華は、風華が死んで、生前かけておいた術によって、魂と意識として分離する。


魂は、現世の人物=巴樹に転生するが、意識は、前世風華によって作られ、意識の宿る場所とされた、扇 風華に宿る。


そして、號の事件によって、クラの発生条件、悪い感情を巴樹の体内に増幅させてしまったため、魂である風華が、怒りとともに、力を爆発させてしまった。


風華の魂は、巴樹と一心同体。

怒るのは当然。


だが、封じ込めの力がまだ完璧にコントロールしきれていなかったため、暴走してしまう。

でも、扇 風華に宿る意識と、巴樹に宿る魂風華がいたことによって、暴走が抑えられた。


たまに、自分の中の前世の魂が、クラの発生条件で暴走してしまうことがある。

その時は、現世の人間の力が弱ければ弱いほど、自我が保てなくなる。

だが、ごく稀に、巴樹のようなことが起こる。


ほぼすべての人が、魂と意識に分離するというわけではないが。


まあでも、だいたいこのようなことである。



「でも、偶然にしては出来すぎてるよ。

たまたま、私の武器に風華の意識が宿ってて、偶然私が封じの姫だったなんて。」


うーんと首をひねって、巴樹は悩む。

ゆゆも、似たようなポーズをして、ほっぺたをぷくっと膨らませる。


「しかも、ふわりさんも同じ時代に前世の魂を持っているんでしょ?

おかしすぎるよ。」



「………それなんですけど、私から少し助言させていただきます。」


戸惑いの巴樹の言葉に合わせたかのように、聞いたことのある、か細い鈴のような声がすぐそばで響く。

ばばばばばっ!っと巴樹の左横を二人が見ると、そこには、ふんわりと微笑んだ、きいの式神、みゆがちょこんと座っていた。


巴樹の声にならない叫び声が、睦月寮に響き渡った。


【ドラすく裏秘話こーなー】

前世のことは、本当は入れようと思っていませんでした。

でも、なんとなくそっちのほうが面白いかも!とふと思い、二十七族生の龍精の前世一覧を急遽作ったのです。

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