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ドラゴンすくらんぶる!  作者: 葉月 都
第弐章 黒の御子
18/94

其之十七

やっとでしたぁ……

それと、全キャラの誕生日を、近々公開したいと思います。

また、外伝のお話募集も受け付けてます。

今回は、裏秘話を載せました☆


「はっ、巴樹ちゃぁん、大丈夫っ?」



右側の通路から、レナが手を振りながら駆け寄ってくる。

そして、巴樹の隣に立つ琥珀色の長い髪をした女の人を見ると、目を見開いて立ち止まった。



「えっ?えっ?えっ?」

「レナちゃん、この方は……えと、」



名前を聞いてないので口ごもると、突然感極まったかのようにレナが叫んだ。



「むっ、麦縄仁和むぎなわにな様っ!?」



きゃあっ、と小さく悲鳴を上げるレナ。



「私のこと、知ってくれてるの?ありがとう。」



にこっと天使の笑みで仁和が笑う。



「わああああっ♡」



まるで、イケメンのアイドルに会ったかのように頬を真っ赤に染めて、レナが言う。



「レナちゃん、誰なの?この方。」



レナの様子があまりにも気になって聞くと、レナは満面の笑顔で話してくれた。



「あのね、この方は麦縄仁和様って言って、最近人気のブロガーなの!!

いろんなブランドの服をいろんな観点から見て指摘している。まあ、簡単に言えば、服の


評論家さん。


しかもね、その評論があまりにもプロ過ぎて評判なの。プロのデザイナーとかが参考にするぐらい!

しかも、服の組み合わせが着る人のタイプや四季にあっていて可愛いの!」



機関銃のようにまくしたて、幸せそうに言うレナを見ながら、巴樹は仁和に言った。



「それで、仁和さんはなぜ……私のことを……。」



とぎれとぎれに聞くと、仁和さんは言った。



「だって。私、四季龍のしゅう龍精だもん。」

「「………。」」




その場に、しばしの沈黙が落ちた。



「「えええええええええええええええ?!」」



人気ひとけの少なくなってしまったフロアに、二人の叫び声が響き渡った。


(なんで最近、こんなに叫んでるのぉーーーっ、私ぃーーーっ!)










結局、二人が帰ってきたのは五時半だった。



「もうっ!どこ行ってたの!心配したんだから!!」



帰ってきた二人に、奈濟さんの雷がとんでくる。


(奈濟さんが使ってって言ったから、使いに行ったのに)


と、ぶーすかレナが思っていると、巴樹が横から言う。



「あの……奈濟さんは、麦縄仁和という方を知っていますか?」

「仁和さん?……あぁ、あのファッション評論家の。」

「そっ、その人が、龍精だったの!それも、二十七族生の四季龍、秋龍精なの!」



やっと調子を取り戻したレナが、興奮して言う。

すると、奥から源人の声がした。



「おーい、玄関で立ち話せずに、中入れよー。」



そういえば、三人はずっと玄関で話していた。

だが、源人や巴樹の機転により、いつもの奈濟さんの長い長ーいお説教を食らわずに済んだ二人であった。









中に入ると、きいは黙りこくって本を読み、冷斗と源人と緑が一緒にジジ抜きを。御津葉と理衣は何やら話し込んでいた。



「それで、仁和さんがどうしたの?」



少し静かな空気の中、改めてリビングのテーブルに座った三人が話を再開する。



「実は、ショッピングモールに巨大なクラが出て。それを祓ってくれたのが仁和さんなんです。それで、そのあと……。」










「いやぁ、ほんと捜索対象に出会えてよかったぁ。探してたんだ。初めまして、封じの姫様。」



自分よりまあまあ高い背の仁和がお辞儀をしてくれるけど、それでも少し見上げないといけないかった。



「あ、あの…私、七橋巴樹っていいます。巴樹って呼んでください。」



封じの姫様と呼ばれると、なんだかふわふわしてしまって嫌な感じがするので、初めてであった龍精には、必ずそう自己紹介していた。



「そっかぁ、巴樹ちゃんって言うんだぁ。よろしくね。もう知ってるかもしれないけど、私、仁和。」



仁和の自己紹介をよくよく聞くと、仁和は二十九歳で、巴樹達よりもかなり年上だったことが分かった。

まあ、こんなところでこんな時間に一人で買い物なんて、だいたい二十歳は過ぎているとは思っていたが。(いや、巴樹達もだろ!)



「もしかして、こっちの女の子も龍精さん?」



話しは戻り、仁和が、巴樹の横に立つレナを指差して言う。



「はい。えと……。」

「新草レナです!15歳です!よろしくお願いします!。」



ひまわりのような満面の笑顔と明るい声で、レナは叫ぶ。


(うれしそうだなぁ、レナちゃん)


キラキラキラと輝くレナの瞳を見てながら、巴樹は苦笑いする。



「それで、仁和さんはどうして私たちを探していたんですか?」



話の脱線を感じた巴樹は、急いで本題に移ろうと、仁和に話しかける。

ぼーっとしていたようで、巴樹の声ではっと気が付いて、仁和は苦笑いして言った。



「実はね……」













「「「「「りゅ、龍雅会にぃっ?!」」」」」


「うっさい」


六人の叫び声に、冷斗が冷たく言い放つ。



「すごいじゃん!やったね、巴樹ちゃん!」



いつの間にかやってきていた御津葉が、ぴょんっとジャンプして巴樹の肩を叩く。



「つーか、なんで?」



冷斗がじとーとした目線を巴樹とレナの二人にそそぐ。



「分からないんですけど……私ときいくんに何か用があるみたいで。土曜日の午前10時に白波神社へ来るようにと。」

「……………俺を巻き込むな」



戸惑ったように巴樹は言うと、きいの突っ込みを華麗に無視して緑が考え込むようにうーんとうなる。



「それなら……どうして聖龍士直々に言ってこないのかな。わざわざメッセンジャーを送ってくるなんて。式神をとばせばいいのに。」



その言葉に、みんながそういえば…と改めて感じる。

すると。



ニャァーオ………



どこからか猫の鳴き声がする。

その声に、ソファに座っていたきいが、すっ、と立ち上がった。



「きいくん?」



理衣がきょとんとして聞くと、きいが振り向いて言った。



「ちょっと用事出来た。じゃ。」



いつも通りのことなのだが、またまた寮員全員があっけにとられたのは言うまでもない。

















「掴めたか?みゆ。」


「はい。きい様。」


「じゃあ、教えてくれ。」



二人の会話は、陽も傾いた空の下、続いていった。


【ドラすく裏秘話】

巴樹の打ち込みは、「hagi」ではなく、実は「hazyu」。

巴は「ha」で出てくるけれど、樹は「gi」では出てこないんです……。

樹は「ki」でもいいんですけど、佳穂の武器、「光輝」の「輝」があるので、私は「zyu」と打っています(苦笑)

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