第2話 2人目の客!?
【各国の反社会勢力が、激突した史上最悪の抗争8年抗争から早4年。フランスを初めとしたヨーロッパ各地は未だ不毛の土地として人類の侵入をゆるしていません。…続いてのニュースです。…】
源さんがニュースを見ながら続ける。
「8年抗争といえば、お前らフランス産まれだったよな?当時は大丈夫だったのか?」
しばらくの沈黙の後、ピケがつづける。
「ちゃんと抗争に巻き込まれましたよ。あの時は大変でした。」
少し困ったように言うピケに、源さんも気まずさを隠せないようだった。
【8年抗争】
世界各国の反社会勢力が一堂に会し、国力と資源を巡っての秩序も何も無い史上最悪の殺し合い。
ヨーロッパを中心に行われ、反社会勢力が勝手に暴れているという名目の元行われた各国の激突。
抗争と呼ばれてはいるが、言ってしまえば国同士の戦争だ。
そんな争いのせいで、ヨーロッパは4年経った今でも人が立ち入れない土地になっている。
気まずさを断ち切るように源さんが切り込む。
「8年抗争と言えば、お前ら"ジェーン・ドゥ"って聞いたことあるか?」
「…ジェーン・ドゥ?」
ピケが聞く。
「ああそうだ。ジェーン・ドゥ。
抗争時代に日本でも話題になったんだよ。」
源さんが続ける。
「都市伝説みたいなもんでな?そいつが現れたら死体は身元も分からないくらいに切り刻まれる。そして現場には細切れになった肉片と、数本の長い髪の毛しか残らないってな。死体も身元不明。犯人も髪の毛だけ残して身元不明。長髪だから女性だろうってことで、2つの意味でジェーン・ドゥ(身元不明)。当時は雑誌とかでも話題だったんだぞ?」
「知らないですね。」
「…知らねぇな。」
ピケとアッシェは興味が無いように言う。
「もういいからさっさと会計して帰れよ!」
アッシェが無愛想に源さんに言うと同時に店の入口のベルがカランと鳴った。
約2年ぶりの客!!!?
3人が驚きながら入口を見るとそこには、泥にまみれた汚らしい風貌の青年が息を切らしながら立っていた。




