友達って何?
目を覚ますと、晒し者になっていました。
「ひゅー、ひゅー、熱いねぇ」
「リンー、後で私とも一緒に寝ような」
「兄上...流石です! ナイスぅ!」
「ボク、アーレイの事応援してるから良いけど...ちょっとそれは」
二人で肩を並べて寝ていたのを、アリス、レサ、マギ、カミーユに見られていた。しかも、最初から最後まで。
「うるさいぞお前等っ」
「アーレイは馴れ馴れしいよ。よく年頃の女の子にそんな事が出来るね、ボク一応男だし君と同い年だけど、そんな事絶対しないよ?」
「お、俺は...」
カミーユは、白い長い髪を垂らし、冷たい目でアーレイを覗き込む。
ごめんアーレイ。私だ。私の所為だ。
「カミーユ、実はわたsーー」
「俺はコイツが好きなだけだ。その気持ちに馴れ馴れしいも歳も関係ない。お前は黙れ」
「...何かごめん」
カミーユが謝ったけど、私も何かごめん。
しかし、ナイトモアは兎も角...悪魔程度なら浄化出来るカモ...? 「聖水」で弱るって事はやっぱり悪魔だし、獣術で対応出来ないだけで魔法では倒せるかもしれない。
それに私にはユニークスキルが...まだ代償も分かってないのに容易く使うのもなぁ...
「どうしたんだ、リン」
「いや...何でも無い。いやーーあのね、私、もしかしたら悪魔くらいなら取っ払えるかもしれないっ」
『え?』
「あ、いやそのーー」
全員同時に訝し気な目で見られ、若干引いた私は言おうかと迷った。しかし、カミーユの輝いた目を見ると、やっぱり言わないのは心が痛む。
「私、『ユニークスキル』を持ってるの。だから、ナイトモアまでは兎も角...悪魔くらいなら封印とか出来るかなーと」
「...リン、『ユニークスキル』って...ボク聞いてないよ?」
「うん言ってないもんね」
私はアーレイを手を優しく振りほどいて立ち上がると、カミーユに向かってピースサインを作った。
「どういうスキルなの?」
「『魔法作成』。代償はまだ分からないんだけど...魔法を作れるから、もしかしたらーー」
「そうだな! アリス! リンに一回やらせてみようぜ!」
「...リンの力量は私にも分かっているわ。でも、貴女を危険な目に晒すかもしれない」
アリスは真面目な顔で言う。しかし、レサは逆に楽しそうな顔をしている。
「大丈夫。其の時は俺が守るから」
「あらアーレイ、其の気持ちはもの凄く嬉しいんだけど...代償がホントに分からない。私に何か起こるかもしれないけど...周りの人間に影響が出ないとは限らない」
「でも...」
「もう...私を誰だと思ってるの? 腐っても勇者よ。一人でも大丈夫。一人でも...」
だって、何時もそうだったから。
何をするにも一人だった。勿論、友達が手伝ってくれたりしてくれたけど...友達? ...あれ、私に友達なんていたっけ?
何でだろう、今考えると変だな。
何でみんな私に優しいんだ? 「友達」だから? 友達? 友達? ともだち? トモダチ...?
何其れ、「友達」って何?
よく考えると、私に友達なんていないじゃないか。私は何時も一人だ。
表面上では人が群がっていても、心は何時も一人ぼっちじゃないか。
誰も私の事「友達」だなんて言った事ない。
もしかして、私の権力に集ってただけなの? 容姿なの? 家柄なの?
そうだよ、私に友達がいるわけないじゃんか。何時もみんなの視線は、「嫉妬」と「羨望」。
その中に「友情」なんて何処にも感じた事ない。
あは...馬鹿だなぁ、私。私一人じゃん。ホントに一人じゃん。
「一人...一人...」
何時の間にか私の目からは、光が完全に失せていた。
「お、おい...大丈夫か?」
「”一人”を連呼してるわね...」
「アイデンティティが崩壊しちゃってんな。可哀想に。私がギュ〜ッと抱きしめtーー」
「「ロリコンは黙ってろ」」
「(・Д・)」
うーん...そう言えば、私ってあんまり相手に対して関心がないのな...だから友達がいないのかも。
それに、時々思うんだけど、私が他者に対して同情したり優しくしたりしてるのって、本心なのかなぁって。おかげで内申点はもの凄く良いのですが...無意識にこびているように見せているだけ?
ああすれば、相手はこう思うなっていうのを頭の中で瞬時に考え出して、それから行動してるけど...諂ってるだけなのかな?
「リン、大丈夫か?」
「あ...うん。ごめんね」
うん、あんまり考えないようにしよっ
あれ、これ恋愛小説だっけ?
...あ、タグ入ってた




