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【聖獣機神ガオガオン】社畜エンジニア、東京のダンジョンでメカ美女たちと合体無双〜スイーツ片手に気ままな魔将機狩り〜  作者: 月神世一


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EP 8

【ロボお約束】再合体、新生ガオガオン・オーバークロック!

銀座の夜空を覆い尽くす、漆黒の邪龍デュアダロス。

その巨大なあぎとから、星すらも塵に変える『極大邪気弾』が放たれようとした瞬間。

交差点のド真ん中から、闇を切り裂く五つの極彩色の光が天に向かって打ち上がった。

『……なんじゃ? あのガキども、まだ抵抗する気か』

邪龍が忌々しげに見下ろす中、俺はガオンの背に乗ったまま、ノートPCのキーボードを破壊するほどの勢いでタイピングを続けていた。

「システム・フルオーバーライド! リミッター、完全解除アンロック!」

俺の脳内を、致死量に近い情報処理の奔流が駆け抜ける。視界が真っ赤に染まり、強烈な糖分不足で意識が飛びそうになるが、舌の裏に仕込んでいた『特濃ブドウ糖タブレット』を噛み砕いて無理やり脳を覚醒させる。

「俺の演算で、お前らの出力マナを1000%まで引き上げる! 行くぞお前ら! 最終アップデート・合体フル・ドッキングだ!!」

『応ッ!! ガオン・コア、展開! ワシらの……いや、我らのスジの通し方、見せたるわ!』

ガオンが、極道機と戦った影響か、はたまたデュアダロスへの当てつけか、ドスの利いた咆哮を上げて黄金の胴体へと変形する。

「玄武、基盤を固めろ!」

『はいっ! 玲王様への愛と、このシマ(東京)の平和は、私が死守しますわ!』

玄武が深緑の光と共に下半身へとドッキング。前回よりもさらに装甲が分厚くなり、圧倒的な重力波が大地をガッチリと掴む。

「朱雀、推力最大!」

『フッ……俺の美しい飛翔で、あのデカブツのツラを拝んでやろうぜ!』

背中に真紅の翼が接続される。炎のオーラは推力を増し、超重量の機体を一瞬で上空の邪龍と同じ高度まで押し上げた。

「青龍、左腕接続! 冷却システム限界稼働!」

『タスク、超過オーバーします。……あのクレーマー、今日で完全にリストラしてやりますよ』

冷徹な怒りを込めた青龍が左肩にガシャンッと結合し、砲身が蒼白いマナの光を帯びる。

「最後だ白虎、右腕!」

『アタシのスイーツタイムを邪魔した落とし前……指の先まで残さず粉砕してやるんだからァッ!』

白銀の虎の顎が右腕として組み上がり、凄まじい物理破壊のオーラを立ち昇らせた。

五つのパーツが完璧な同期シンクロを果たし、マナの回路が一つに繋がる。

俺のPC画面で、すべてのステータス異常エラーが消滅し、オールグリーンの光が輝いた。

同調率シンクロレート、400%突破! ……これが、俺たちの新しいコードだ!」

そして、ガオンの胸部に黄金の獅子の顔が展開し、五体の聖獣の意志が一つに重なる。

『『『『『これぞ――仁義の合体だァァァッ!!!』』』』』

ズガァァァァァァンッ!!!

夜空に、黄金の衝撃波が炸裂した。

邪龍が放っていたドス黒い瘴気を完全に吹き飛ばし、銀座の上空に現れたのは、神々しいまでの光を放つ巨大な鋼鉄の巨人。

青、金、白、蒼、黒、紅の装甲はより鋭角的に、より重厚に進化し、機体の各所から溢れ出すマナは光の粒子となって背後の夜空に「光の輪(後光)」を形成していた。

「聖獣機神ガオガオン・オーバークロック……起動完了ブート・サクセス

操縦席コクピットで、俺はエンターキーを静かに叩いた。

俺の呼吸、思考、心臓の鼓動すらもが、この巨大な機体と完全に同期している。もはや操作の遅延ラグはゼロだ。

『……チッ。小賢しい真似を。合体したところで、神の力には及ばんのじゃああ!!』

激昂した邪龍デュアダロスが、口内に圧縮していた極大の邪気弾を、ついにガオガオンに向けて解き放った。

東京を一瞬で消し飛ばす、破滅の閃光。

だが、俺は微塵も慌てなかった。

「玄武、シールド展開。……真正面から受け止めるぞ」

『愛の重圧グラビティ、最大出力ですわ!!』

ガオガオンが下半身を踏み込み、玄武シールドを展開。

激突する破滅の光と、絶対防壁。

かつてない規模のエネルギーの衝突が、東京の夜空を昼間のように照らし出した。

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