表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【聖獣機神ガオガオン】社畜エンジニア、東京のダンジョンでメカ美女たちと合体無双〜スイーツ片手に気ままな魔将機狩り〜  作者: 月神世一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/26

EP 9

【ロボお約束】激闘! 神を超え、一刀両断!

ズガァァァァァァンッ!!!

邪龍デュアダロスの巨大な顎から放たれた極大の邪気弾が、ガオガオン・オーバークロックの『玄武シールド』と真正面から激突する。

東京の空気が焼け焦げ、周囲の空間がガラスのようにミシミシと軋み(きしみ)を上げた。

『チィッ! さすがの出力じゃが、このまま押し切って塵にしたるわ!』

邪龍がさらにマナを注ぎ込み、邪気弾の威力が跳ね上がる。

だが、玄武は一歩も引かなかった。

『舐めないでくださいませ! 玲王様への愛の重さに比べれば、そんなチャカの弾など羽のように軽いですわ!』

玄武が愛(と重力)を限界まで高めると、六角形のシールドが眩い光を放ち、極大邪気弾を丸ごと空の彼方へと弾き飛ばした。

「よし! 玄武、完璧だ。……青龍、カウンターの準備!」

『タスク、受領。……不良債権の処理、開始します』

弾かれた反動で体勢を崩した邪龍に対し、左腕の青龍キャノンから蒼白い極太のホーミングレーザーが放たれる。

レーザーは邪龍の巨大な翼を的確に撃ち抜き、その機動力を大きく削いだ。

『おのれ……! ガキのオモチャ風情が、ワシのシマでデカい顔すな!!』

激昂したデュアダロスは、周囲の空間に無数の「魔法陣(どう見てもトカレフの銃口の形をしている)」を展開した。

『ワシのチャカ(弾幕)、避けきれるか!』

ダダダダダダダッ!!!

任侠映画さながらの、雨霰と降り注ぐ高密度の邪気弾。

だが、その光景を見た瞬間、俺の特A級AIは完全に敵のパターン(アルゴリズム)を読み切っていた。

「……バカだな。インテリヤクザを気取っていても、戦い方は『映画の受け売り』か。弾幕の張り方も、リロードのタイミングも、全部古典的なアクション映画のセオリー通りだぞ!」

俺のタイピングにより、ガオガオンの視界に無数の赤い「回避ルート」が表示される。

「朱雀! 弾幕の隙間を縫って一気に懐に飛び込め!」

『フッ……俺にこの空のダンスを躍らせるとは、良い度胸だ!』

背中の炎の翼が爆発的に加速する。

ガオガオンは超重量の機体とは思えない神速のステップで、無数の邪気弾を紙一重で躱しながら、一直線に邪龍の眼前に肉薄した。

『なっ……!? ワシの弾が、一発も当たらんじゃと!?』

「白虎! 今だ、奴のメンツを粉砕しろ!!」

『任せなさい! アタシのクレープと、玲王のスイーツタイムを邪魔した罪……万死に値するわァァッ!!』

右腕の白虎クローが限界まで開き、白銀のオーラを纏った巨大な虎の顎が、邪龍の胸元に深々と食らいつく。

バキィィィィンッ!!

神話級の硬度を誇る邪龍の漆黒の鱗が、いとも容易く噛み砕かれ、パージされた。

『ガァアアアッ!? ワシの、ワシのアルマーニのスーツ(鱗)が!!』

装甲破砕確認アーマー・ブレイク。……チェックメイトだ、ヤクザ邪神!」

敵の胸元が完全にガラ空きになった。

俺は操縦席コクピットでキーボードから手を離し、目の前に浮かび上がった光の剣の柄を両手で力強く握りしめた。

五体の聖獣の全マナが、俺の両手を通じて一本の剣へと収束していく。

「ガオン! トドメだ!」

『応ッ!! 邪神デュアダロスよ、貴様の身勝手なワガママ、ここで終いじゃああ!!』

ガオガオンの右手に、天を衝くほどの巨大な黄金の剣が顕現した。

限界突破オーバークロックしたその輝きは、東京の夜を完全に払拭し、黄金の夜明けを強制的に引き起こす。

「極道だろうが邪神だろうが……俺の書いたコードと、極上スイーツの邪魔はさせないッ!」

実行ラン! 聖獣プロトコル・最終武装展開!』

邪龍が恐怖に目を見開く中、ガオガオンは黄金の剣を上段に構え、渾身の力で振り下ろした。

『『『『『必殺――【聖獣剣 ゴッドブレード・オーバークロック】!!!』』』』』

黄金の閃光が、東京の夜空を真っ二つに裂いた。

邪龍デュアダロスの巨大な体が、脳天から真っ直ぐに一刀両断される。

『……あぁ、そうじゃ。ワシはただ、美味いワインとチーズが、食いたかっただけなんじゃ……ルチアナぁ……』

最期の瞬間、邪神はぽつりとそんな未練をこぼした。

次の瞬間、邪龍の巨体は凄まじい光の粒子となって爆散した。

空に黒い雨が降る代わりに、浄化されたマナがキラキラと光の雪となって東京に降り注ぐ。

「……ふぅ。エラー率、完全ゼロ。デバッグ完了だ」

操縦席で、俺は深く息を吐き出した。

全身の疲労と糖分不足で手足が震えているが、気分は悪くない。

光の粒子が消えゆく中、上空からポツンと、アルマーニのスーツをボロボロにした人間形態のデュアダロスが、白目を剥いて落下していくのが見えた。

「さて……アフターケア(クレーム処理)の仕上げと行くか」

俺はガオガオンを操り、落下していくインテリヤクザ邪神をそっと巨大な手で受け止めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ