表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
T.M.B.S  作者: ROSS
PR
7/8

帰宅と出発7

女盗賊は近くの民家の屋根の上からそれを見ていた。


「聖術師がいるなんてがいるなんて、やっかいだなー。先に戦士の方倒しても、すぐ復活しちゃうじゃん」」


そう言いつつも、女盗賊はまたサーベルを構えた。

そして屋根の上から大きくジャンプし、ウェイに飛びかかる。


回復魔法を使われないよう、一撃で完全に息の根を止めるつもりだ。


そこへすかさず、2人の間にセネルが立ちはだかる。斧でガードするつもりだ。


「そう来ると思った」


「っ!!」


着地の直前、女盗賊のサーベルの細い先は、ぎりぎりセネルに届いた。

胸から赤い血が流れる。

女盗賊はそのまま力を加えて、セネルを貫こうとした。


が、その時、女盗賊の腹に蹴りが当たった。


痛みに顔をしかめながら、女盗賊は後ろへ飛ぶ。


蹴りを突き出したのは、ウェイだった。


「女の腹を蹴るなんて、あんたサイテー!」


女盗賊の言葉には耳を貸さず、ウェイはセネルを治療していた。


「敵だからね。僕は人を治す聖術師だけど、神様じゃないから誰でも彼でも救わないさ。それに…」


うんたらかんたら話しながらウェイは時間を稼ぎ、その間に魔法でセネルを治した。

セネルの傷はみるみる治っていく。

一方女盗賊は、蹴りがよく入ったのかまだうずくまっている。


痛みのなくなったセネルは立ち上がった。

斧を拾い、ウェイとアイコンタクトを交わし、女盗賊に一瞥をくれてやり、二人は再び走り出した。


「待ちやがれ!」


女盗賊腹をおさえながら追いかけてきた。


「しつこいな。ウェイ、ワープ系の魔法使える?」


「目的地である向こうから結界張られてるから、無理だよ。その人撒いてワープサービス屋さんのとこに行こう」


2人は小路に飛び込んだ。


ウェイは走りながら、片手で杖を上から下に振った。

そして早口で呪文を唱える。

その姿は少々不気味だが、効果は現れた。


すぐに魔法で辺り一面、霧で覆われた。


「うわ!!」


「ナイス、ウェイ。『霧の呪文』だな」


裏路地を何度も曲がり、セネルとウェイは女盗賊を上手く撒いた。


「僕の魔法じゃだめだけど、ワープ屋さんなら何とかしてくれると思うんだ。ワープ系の魔法のエキスパートだから、結界があっても何とかしてくれるかも」


「お前は出来ないのか?」


「うん」


「この無能」


「…好きなように言え、この女顔」


喧嘩しながら2人は大通りに出ると、東町を走り抜け、住宅街の傍ら、ワープサービス屋ことワープ屋さんの家まで行った。


正確には家ではなくテントだが。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ