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T.M.B.S  作者: ROSS
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3/8

帰宅と出発3

そして、昼。


「昼ご飯作るか」


「先生、俺、飯食ってまた寝る。てか寝ながら食いてえ。あー、忙しい忙しい。寝るのと食うの、同時に出来るぐらい器用になりたいな」


セネルがのろのろと食堂へ行った。仕方なく、師範は台所に立った。


「ご飯とパン、どっちがいい?」


「ウェイと逆のもの」


「ウェイ君はパン派だから、ご飯だね。そういえば君は、昔っから和食が好きだよね」


ウェイはまだ来ない。きっと、わざとちんたら動いているのだろう。セネルと一緒に食事したくないから。


「はい、どうぞ」


「いっただきま―す。…ぬおッ、激ウマ!!」


「もっと褒めて」


師範の趣味は料理だ。いつかレストランを経営したいと思っているほどだ。そしたら道場の仕事の方がきつくなるだろうけど、ま、その時はサボっちゃえと思っている。師範は楽をするのが好きだ。


「そういや、先生、腕のケガ治った?ムリしちゃ駄目っすよ」


「傷は男の華さ」


「老人が何言ってんだか」


食事中のセネルの顔に、師範の拳が飛んできた。


「何するんですか!?」


「こう見えても30代なんですけど―」


「飯、こぼしちまっただろ―が!!」


「実は誰かさんよりずっとモテるんだよねー」


全く会話が成り立たない2人。


「セネル君の食べ方、汚いね…」


そこへウェイがやって来た。床にはさっきまでセネルが口に含んでいたものが散らばっている。


「早く掃除しなよ。てか先生、引っ越した方が良いかも」


セネルはまるでバイキンのような扱いを受けた。言い返したくても、口じゃウェイに勝てない。ここは、あきら…いや、我慢するしかない。


「えっウェイ君、じゃあ新築買ってくれる?」


「ダンボール製で良ければ」


ウェイはそこしか座る所がないので、仕方なくセネルの隣の椅子に座った。


こっそり、横目でセネルを見てみた。一年前より、少し大人っぽくなっている。が、女顔は変わってない。


「じゃあ2人共、ご飯食べながら聞きなさい。と言っても、王様の命令通りなんだから今さら言うこと特に無し。でもこれだけは言っておく」


師範は真剣な顔つきになった。


「頑張って」


「そんだけかよ。あっさりしてんな」


「場所とか目的とかちゃんと伝えられたんでしょ?んじゃ、それ食べ終わったら床拭いてさっさと行ってらっしゃい」


「俺は寝たいんだよ」


満腹になったセネルの眠気はより増した。ウェイは、セネルがめんどくさがっているのを見てやる気が減った。師範は、夜ご飯何にするか考えていた。


「予定通り、昨日着けば良かったのに」


「色々あったんだよ」


「色々って何だよっ?」


ウェイがキレそうになった。


「あの時だって、あっさり居なくなっちゃって。君は…自分勝手すぎる。人を傷つけてばかりだ!だから嫌いなんだよ!!」



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