(3-2)恋は突然に。
石打スキー場で信行と出会った(再会した)久美子目線で書きます。ご面倒でも、信行目線の「第1章1話」を読んで頂きますと話が膨らみますので宜しくお願い致します。
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久美子は、会社の同僚女性と石打スキー場に来た。作シーズンからスキーに夢中になり、毎週、滑りに来ていた。
久美子の技術的な悩みは、両脚同時操作が出来ず、内スキーを持ち上げてしまう癖だった。特に右ターン左谷足の局面で外スキーが流れてしまい、次のターンに入る前に内スキーを持ち上げてターンを仕上げてしまうのだ。
スキーは、快適に滑れれば、爽快で愉快で楽しいスポーツだが、技術的な悩みを持ってしまうと、楽しさが半減してしまう。それは、スキーだけではなく、あらゆるスポーツに共通している。
久美子が技術的な悩みを抱えている時、ペアリフトに乗り合わせた男性スキーヤーに上手くスキーを揃えることが出来ないと相談した。
その男性は、無理に両スキーを揃えようとすると、内スキーを持ち上げるので、慌てずにしっかりスキーを踏む意識で、外スキーに乗って、ターンを仕上げ、次の外スキーに乗り込み、ゆっくり回転して行く意識を持てば、上手く滑れますよ。とアドバイスをしてくれた。久美子は、男性のぶっきら棒だけど、穏やかな話し方を何処かで聞いた事があると思った。
リフトに一緒に乗っている時は思い出せなかったが、リフトを降り、男性が滑り出すと
「あっ!二重さんと、上越国際スキー場で滑っている時、話しかけて来た二重さんの生徒さんだ・・・」
久美子は、男性のウエアも印象に残っていたが、滑る後ろ姿が、父、修造の後ろ姿にそっくりだったので、思い出したのだ。
その男性が信行だった。その後、久美子はコブ斜面を滑る信行を何度も見た。信行の滑りは、インストラクターや上級者の様に安定した滑りではないが、コブに飛ばされても、再びコブに戻ってチャレンジするのが久美子にとって、印象的だった。
久美子と会社の同僚は、リフトが終わるまで滑った。スキー場から駅に向かう途中の肉屋で買い物をしている信行を久美子は見かけた。久美子達が待合室のベンチに座って、列車の到着を待ったいると、信行が少し離れたベンチに座り、コロッケを食べながら、ビールを飲んでいた。その時、信行と目が合ったので、久美子は「クスッ」と笑った。
久美子に笑われたのがよほど恥ずかしかったのか、信行は慌てて、コロッケをバックに押し込み、缶ビールの残りを一気に飲んだ。その様子を見て、久美子は、来週も会えるだろうか?と思った。
続く
作者の南茶です。
この小説をお読み頂き有難うございます。第3章まで更新しました。僕自身もここまで書くとは思っていなかったのですが、最初に考えたストーリー通り書き進めると、思いのほか長編になりました。
それで、読者の皆さまへ質問ですが、ストーリーをご理解頂けたでしょうか?
出会いの部分や恋敵登場等々、行ったり来たりしているので「?」ではと。
もし、内容がちんぷんかんぷん状態でしたら、ご指摘を頂くと嬉しいです。
宜しくお願い致します。
以上、南茶鉄夫




