女騎士に憧れるお姫様
仕事が疲れたから少しだけ城から抜け出して出掛けようと、
リリアナとククルの声が練習場から聴こえてきた。
「ねーお願いククル! 一回だけでいいから!」
「リリアナ様、怪我をしたら困りますよ」
「えー大丈夫だってー」
ふと見ると、リリアナがククルに対して何かお願いをしている模様だ。
んー絶対にロクな事じゃない気がする。俺は2人に声を掛けることにした。
「どうしたんだ。2人とも?」
「ロイス様!!」
「良いところに来たわ、ロイス! 聞いてよー!」
何事なんだろうか? と思って聞くと、
リリアナが剣技を習いたいとククルに頼んでいたらしい。
なんで剣技を教えて欲しいんだろう?疑問に思うとリリアナが「女騎士って憧れていたのよね!
だからちょっとだけ振り回したくなったのよ!」と、元気に答えていた。
うむ、誰の影響だろうか?まぁいいか。
剣技を教えてもらったら護身にもなるだろうしいいだろう。
そう思い俺はククルに頼んだ。
「まぁ、実戦じゃなかったら大丈夫だろう。剣技を習ったら護身にもなるだろうし、
暇だったらリリアナに教えてやってくれないか?」
頼んでみると、ククルが了承してくれた。
「まぁ、ロイス様の頼み事でしたら剣技を教えてあげましょうか。
しかしですよ、リリアナ姫。怪我をしないように無理をしないで下さいね」
「はーい」
どうやら、ククルはリリアナが怪我をしないか心配だったらしい。
まぁ、リリアナはこう見えてもお姫様だから怪我をされては上に何を言われるか分からないからな。
その心配もククルにはあったんだろう。
だけど俺が許可したから、
多少の怪我はリリアナの自己責任とするからククルにはその心配には及ばんと付け足して置いた。
「それじゃ2人とも、頑張れよ」
「はい、お任せ下さい!」
「よーし、やってやるわよー!」
私はククルに剣技を学びました。
◯
剣の握り方や振り方、姿勢を教えてくれました。
「リリアナ姫、姿勢と剣を構える角度はこうです」
背中越しにククルが剣の握り方と姿勢を教えてくれてるので、
少しだけ密着する事が出来ました。
鎧が当たって背中あたりが冷んやりとしますが、
こんなイケメンの騎士と密着出来るなんて最高すぎますね。
「それでは、後は先程のように素振りをしてみて下さい」
「分かったわ!」
ククルが教えてくれた通りに練習をすると、剣技を習得する事が出来ました。
「リリアナ姫、お上手ですよ!」
「ふふっー、ありがとうー」
よし、これで女騎士になった気分だわ。あとは実戦ね・・・。
私はククルに剣を向けて勝負をしました。
「よし、後は実戦ね。ククル! 剣を構えなさい!!」
「えっ? さすがに実戦は危な・・・」
止めようとすると、リリアナ姫が思いっきり剣を振りかざしてきた。
「うわっ! ちょっ、ちょっとリリアナ姫! ストップストップ!?」
「待ちなさいー!! 女騎士を舐めていると痛い目に合いますわよ!!!」
「リリアナ姫は女騎士ではありませんよね!?」
と、止めるのにめっちゃ大変だった。
まぁ、止めると言ってもリリアナ姫が剣を地面に思いっきり振り下ろして、
手が痺れて自滅した感じなんですが・・・。
まぁ、本人が楽しそうで何よりだ。なんだかんだで楽しい時間を過ごせた。




