10話 眼が覚めると
最終回です!
読んでくれた皆様、ありがとうございます!
物語は今日で終わりますが、コンテストに向けて修正をしたり番外編を書きたいと思ってますので、これからもよろしくお願いします。
時計の音で起き上がると、見覚えがある部屋で目を覚ましました。
どこにでも売っているような安いベットに目覚まし時計、
そしていまどきの女の子らしい部屋は・・・。
周りを確認すると、床にはゲームソフトも置いてありテレビの予告あるに棚を見ると、
乙女ゲームが置いてありました。
これは『プリンセス・ディスティニー』ですね。
表紙を見るとリリアナとロイス、ザード様ととククルさんがいました。
あれ? もしかして現実に戻っている?
部屋に置いてある鏡を見るとリリアナの姿ではなく、
本来の私の姿が鏡に映っていました。
黒髪ロングで無駄に綺麗に整っている髪型をしていますが、私に間違いありまん。
やっぱり、現実の世界に戻ってしまったと言う事ですね。
いや、むしろ今まで夢を見ていたのかな?
そう思っているとお母さんにドア越しに声を掛けられました。
「莉愛奈ー!! いつまで寝てるの早く起きないと学校に遅れるわよ」
「あ、はーい! 今いくね!」
時間が無かったのでパジャマの格好でそのまま一階に降りました。
本来の日常を取り戻し、
いつものようにお母さんが焼いてくれたトーストを食べたりコーヒーを飲んで過ごしました。
何だか懐かしい感じがしますね。私はどれくらい夢を見ていたのかなあ?
そんなことを思いながら朝ごはんを食べ終わり、
顔を洗って歯磨いて制服に着替え、
髪をおさげにして眼鏡を掛けて学校に行きました。
「学校に行ってくるね。お母さん」
「行って・・・あれ? いつもの髪型に戻っている?
いえ、何でもないわ。 行ってらっしゃい」
ん? 今の間は何でしょうか。
お母さんに不思議そうに見られましたが、気にせずに家を出ました。
外に出て歩いているとやっぱりいつもの街並みでした。
現代って感じがしますね。
はぁー・・・夢の中だとお姫様だったのに、これじゃ普通の平凡な女の子だよなー。
バスに乗って座り、スマホで乙女ゲームの新作が出てないかを探していると、
学校の近くにあるバス停に到着したので急いでおりました。
校舎を見ると、本当に現実に戻った気分です。
夢の中とお城に住んでいたのになぁー。
まぁ、仕方がないか。これが現実よね。
すこし落胆して学校に入って教室に入ると、ギャルなクラスメイトから声を掛けられました。
「おっはよー! 莉愛奈!! 今日はイメージチェンジ?
前の髪型に戻ってるねー。それに眼鏡を掛けてるー」とテンション高く
言われたのはクラスメイトの奈々ちゃんです。
あれ? 何でこんな親しくフレンドリーなんだろう?
いつもはまともに声も掛けられた事がないのに・・・。
違和感を感じると、次々とおかしな現象が起こりました。
クラスメイトの男の子から声を凄い掛けられたり、
「莉愛奈様! 今日は清楚なイメージのんですね!さすがです!」
「莉愛奈様! いつものように俺を踏んでください!」など、訳の分からない事ばかり起きました。
え? 何これ・・・? ってか踏んで下さいってアホですか。
昼休みになると、隣のクラスにいる男の子からも学食で販売しているプリンや缶ジュースを貰ったり、
クラスの女の子からにも『莉愛奈ー! 今日も学校の屋上で弁当を食べよー!」
とめちゃくちゃ人気者になっていました。
これは変ですね・・・何かのドッキリでしょうか?
一日中モヤモヤした状態になりました。全ての授業が終わり、
放課後になると帰り際でも沢山のクラスメイトに声を掛けられました。
「それじゃあ、莉愛奈! またねー!」
「う、うん。またね」
「今度カラオケ行こうねー!」
「うん!」
うーん・・・私っていつの間にこんな人気者に?学校が終わったので家に帰ってみると、
見覚えのない化粧品や雑貨などで溢れていました。
え? 何このコスメ? 口紅? え? え?
クローゼットの中も見てみるとオシャレな服ばかりが入ってました。
私はその時に確信をしました。
これはきっとリリアナと入れ替わっていたんでしょう・・・自分が。
じゃないとこんなに私の部屋が変わるわけありません。
でもなんでそんなことが起きたのよくよく考えるとあることを思い出しました。
そうだ私車にひかれたんでした。
その時乙女ゲームを持っていたので私はリリアナと入れ替わる形になって異世界に転移したんでしょう。
いや、何処のゲームやねん!!!!と自分で自分をツッコミしました。
でも、それが現実でしたら・・・リリアナは今頃びっくりするだろうな・・・そう思いました。
◯
眼が覚めると、私はふかふかの天井付きベットから眼が覚めました。
ふと、隣を見ると何故かロイスが私と一緒に寝ていました。
え?何で? しかも私は衣類を着ておらず、裸のままで寝ていました。
え? 私は直ぐに叫びました。
「きゃあああーーーーー!!!!!!」
「どうしたんだ!? リリアナ!?」
ロイスが私の声で眼が覚めたので、私は思いっきりビンタをしてあげました。
「ロイス!私に何をしたのよこの変態ー!!!!」
「え? 何でそんなに怒っ・・・あぶしっ!?」
体を隠すために急いで毛布をかぶるように隠すと、ロイスに言われました。
「お前・・・またボケたのか?昨日の結婚式を上げた後に2人で・・・」
「いやあ!! それ以上聞きたくない!!それに結婚ってなにいい!?」
よく見て見ると、私の左手の薬指に指輪が付けられていました。
え?私、ロイスと結婚したの?いつの間に?
そんな事を思っていると、ある事が思い浮かびました。
もしかして・・・莉愛奈の所為かしら?
私は日本って所で目が覚めて名前が似ている女の子になっていた間、
莉愛奈は私になっていたのかしら? いやいや、そのはずは・・・。
戸惑っていると、ロイスが私に言いました。
「もしかして・・・俺と結婚するのは嫌だったか?」
「え?」
私は戸惑いましたが、正直に応えました。
「何を言ってるのよロイス、私は昔から貴方の事が大好きなんだよ。嫌な訳ないじゃない」
正直に自分の気持ちを伝えました。
そしてこの気持ちをもう1人の私にも伝えました。
莉愛奈、ありがとうね。
貴方がいなかったら、ロイスに本当の気持ちを伝えれなかったです。
ロイスと結婚してくれてありがとう。




