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戦国大戦  作者: ワンコインランチ
第1章 遠江国編
6/9

試練


時はさかのぼり二日前


そろそろ装備が包丁だと任務をこなすのも

難しくなってくるだろうという事で

光義は一矢を連れて村の武器屋に訪れていた。


「ここくればレア度はそんなに高くないけど

いろんな武器があるから一矢にぴったりの物が見つかると思うよ」


「確かに

この包丁もたったのATK+5だし

そろそろ替え時だよな」


一矢は盗人から奪った半壊した包丁を片手に武器屋の品揃えも見て回った。


一般的な無銘の日本刀、槍、弓が主に並んでいた。


これまでおよそ二週間

任務をこなす内に自分にどのような武器が合っているか

一矢は考えていた。


「石川五右衛門的に王道の刀とか槍は相性がよくないし

かといって遠距離の弓も攻撃力が低い俺からするともっと駄目だ


と、なると」



一矢は端に並べてある武器に目をやった。



「これだ」



それは刀身の反りがなく、儀式などで用いられる

長さ20㎝程度の短刀だった。


「短刀?

一矢、それは戦闘用じゃないよ

だったら脇差の方が・・・」


「いや、脇差だと大きすぎる

隠密タイプの石川五右衛門ならこの取り回しの良い

短刀の方が絶対合ってるはずだ」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

無銘の短刀:ATK+20

―――――――――――――――――――――――――――――――――――


「包丁の四倍のATKもあるし

なんだか手になじむ


これにする」


一矢は店主に代金を支払い、短刀を鞘にしまい

抜きやすいように紐で右腿に縛り付けた。


「ハハッ、、まるでアサシンだね


でも自分に合わないと思えば他の武器にも代えられるし


ある意味、石川五右衛門以外の人は

固有武器が最初から決められてしまっているから

たとえ使うのが苦手でもその武器を一生使わないといけない


ちょっと一矢が羨ましいよ


実は俺がっかりしたんだ

普通の武士みたいに日本刀とか槍で戦いたかったんだけど

弓かよって思ってた

でも一矢(いっし)で戦況を変えることができる魅力に気づいて

今では最高の相棒になったんだ」



「そうだったんだ

光義はなんとなくだけど何でもそつなくこなしそうって

感じていたけど苦労してたんだな」


「ハハッ当たり前だよ

俺だって元々はただの大学生だったんだから」


光義の言葉に一矢は驚いた。


「えっ!光義も? 俺も大学二年生だよ」


「そっかそっかそういえば俺の現代の話してなかったね

まぁでもこの世界にいると前の世界の事なんてどうでもよくなっちゃって


直政様も前の世界の話をしているのを聞いたことがない」


二人が店内で喋っていると店主の男性が迷惑そうに

「買い物が終わったら出て行ってくれ」と言わんばかりの

雰囲気を醸し出していたので

二人は気まずそうに店を後にした。




「さて武器も新調したし、そろそろ仕上げといこうか

山賊討伐任務なんだけど、城東郡で受けられる一番難易度が高い任務だよ」


「そうだな

簡単な任務だとそろそろレベルも上がりづらくなってきているし

やろうその任務」


一矢はステータス画面から山賊討伐の任務画面を開いた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

★任務 山賊団の殲滅(推奨レベル20) 

内容:山賊の15人の全滅

報酬:200文

説明:城東郡一の山賊 太蔵たいぞう含む15人を倒せ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――


「推奨レベルは20.

一矢のレベルは18だけど俺は27あるからうまくサポートすれば

そんなに難しくないと思う」


「わかった なるべく足手まといにならないようにするよ」



一矢は内容を確認し画面上で任務も受けるコマンドを行った。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

名前 :岩森 一矢

モデル:石川五右衛門

レベル:18 HP :150 SP :32 ATK :75 DEF :44

アクティブ【盗賊の首長】…手に触れたものの所有権を自分に変える

パッシブ【抜忍の弟子】…俊敏性の上昇

装備:無銘の短刀ATK+20

―――――――――――――――――――――――――――――――――――



「よしっ、じゃあ行こうか」


二人は山賊の住処である森に向かって足を進めていった。




森に入るとすぐに嫌な気配を一矢は感じた。


「光義、敵に囲まれている

多分・・・三人」


「敵の人数までわかるのか?」


「あぁ、多分山賊なんて石川五右衛門と同業みたいなもんだろ

同じ匂いがする」


すると一矢が言い終わるか終わらないくらいのタイミングで

木陰から二人の山賊が襲い掛かってきた。


「一矢!俺が隠れている奴を含めて二人相手にするから

もう一人は任せていいか?」


「任せろ!」



一矢はそういうとパッシブスキルの効果をフルで使い

木々を駆け上りながら移動し、山賊の背後に回った。


「おらぁぁ!」


背後に回った一矢は短刀を山賊に向かい放った。


「ちっ!!」


いきなりの飛び道具に混乱する山賊は何とか刀で防いだ。


「馬鹿め!武器もいきなり投げるとは

これで貴様は武器を失った!!」


山賊は再び一矢に視線を戻すがその視界に

姿は見当たらなかった。



「それはどうかな」


耳元で声がする。

気づいたら首元に伝わる冷たい鉄の温度。


一矢は再び一瞬で山賊の背後に回り、

的確に首元を切りつけた。


「固有武器は手放しても必ず手元に戻る

それを逆に利用するなんてうまく考えたね」


光義がこちらに歩いてくる。

その後方には矢が頭部を貫いている山賊が二人倒れていた。


「光義、いつの間に二人も・・・」


「隠れていた二人目もすぐに出てきたから簡単に倒せたよ」


光義は自身の成長を実感していたがそれ以上の成長速度で

力をつけている一矢に感心した。


「よしっ!あと12人だ」


光義は態勢を整えると森の奥へ進んでいった。



「見つけた、大島光義」


その様子を遠くから見つめている人物に二人は気付いていなかった。

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