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戦国大戦  作者: ワンコインランチ
第3章 東日本統一編
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目まぐるしい戦況②


最高速で太田城へ向かっていた一矢達は

予定なら4日かかるところ2日半で太田城へ到着した。


遠目から見ても落城しているように見える城からは所々

鎮火したであろう煙が立ち上っていた。


門へたどり着いた一矢は満身創痍で見張りをしている佐竹兵へ話しかけた。



「織田家家臣、岩森一矢である

この度北条氏康殿と同盟を結びこの太田城の援軍へ参った

佐竹当主 佐竹義重殿はおられるか」



「・・・お待ちを」


ふらふらと城内へ行く門番は今にも倒れそうであった。

つい先ほどまで壮絶な籠城戦をしていたのかがわかる。



しばらくすると戻ってきた門番は一矢を中へ促すと

一矢は信盛のみを連れ中に入り、残った部隊長を始め兵士たちは

佐竹軍の救護に回った。


ボロボロの城内を進みとある部屋に入ると

そこにはすでに佐竹義重を始め佐竹家家臣たちが座っていた。



「あんたが岩森一矢殿か

俺は佐竹家当主 佐竹義重である」


「織田家家臣岩森一矢です

この度北条殿と同盟を結び援軍に・・・」


「あの狸にしてやられたわ!!!」


一矢が言い終わる前に義重は家康への怒りを露わにした。


「あやつ援軍に来たと見せかけ伊達と繋がっておったわ!

まさか織田信長の指示ではなかろうな!」


義重の言葉に家臣たちが刀の鞘に手をかけた。


これではまるで小田原の北条へ赴いた時と同じ光景である。


「家康殿は間違いなくこちらの味方です

しかし家臣である服部半蔵が徳川家を操り、

伊達と共謀して織田家転覆を企てています


我々はこれから共に伊達を攻め信長様が挟撃を仕掛けるのを待ちます

もちろん義重殿にも協力していただきます」



「服部半蔵だと・・・

じゃあ徳川はただ操られただけと・・・

はっはっは!家臣に操られるとはとんだ間抜けだな


いいだろうどちらにしても佐竹軍はこの城にいる者のみ

単独では事は成せぬ為一矢殿に協力しよう」


「ありがとうございます

兎にも角にもあなたが無事でよかった

当主が存命ならいくらでも息を吹き返せる

今、俺の兵が傷の手当てを行っています、それが終わり次第

下野へ向かい氏康殿と一緒に伊達を攻めます」



「あいわかった!

遠路はるばる疲れたであろう

城はボロボロだが休む部屋をあてがう故ゆるりと休まれよ」



「大変なところ痛み入ります

では俺はこれで・・・」



義重の無事と協力の承諾を貰った一矢と信盛が立ち上がろうとした時

義重は先ほどと打って変わって小声で話し始めた。



「今回の戦、いたるところに謀反者がおる

一矢殿も十分気を付けられよ」


「はい・・・ご忠告ありがとうございます、では」


義重の元を去り部屋をあてがってもらった一矢は

その夜部隊長を集め今後の作戦を練っていた。


「みな集まってもらって悪い

最早伊達軍は服部半蔵の手に落ちていると考えていいだろう

伊達を駒として徳川は後方で温存しているはずだ」


「伊達の軍容が掴めない今素直に北条の元へ向かっていいものか」


髭を触りながら一益は悩んだ。


「我々も道中で豪族や農兵でもかき集めて少しでも戦力を

あげるのいかがか」


「それはいい考えっすね、俺は賛成」


一益に利家が同調したが長可は難しい顔をした。


「・・・兵集めても烏合の衆、それに・・・

行軍速度が保てない・・・」


「長可殿、それも一理ある

でも今の俺たちの兵は1万4千、

それに負傷中の佐竹軍を加えてもせいぜい1万6千


戦況を変えるには決して多くない兵数だ

最低でも2万、できれば3万は欲しいところ

周辺の小大名の状況はどうだ」



一矢の言葉に利三が答えた。


「下野には伊達に敗北したものの尚を抗い続けている勢力がいくつかあります

宇都宮氏、那須氏、小山氏、佐野氏

いずれも小勢力ですが合わせれば1万くらいにはなるはず

しかし現在北条伊達の戦線の向こう側にみな潜伏しているため

孤立状態にあります」



利三の言葉に部隊長たちの目の輝きが戻るのが分かった。


「利三、各大名に協力を求めてきてくれ

俺達が北条と合流した後頃合いを見て伊達の背後から挟撃を仕掛けてくれと


できるか?」


「無論、お任せください」


頼もしい利三を家臣に持った一矢は心の中でガッツポーズをし

表情には出さないまま話を続けた。


「佐竹軍と一緒に向かうとし、ここから下野の戦場までおよそ14日後

織田家存続をかけた戦いだ

皆気合を入れていこう」


「「「おお!!!」」」


作戦がまとまった一矢達は各々部屋に帰り

利三は早速小大名達の元へ向かっていった。





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